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菜の花の辛子和え

久しぶりに自分で自分の食べるものを作った。それが菜の花の辛子和えだったと云うのも何だか唐突な話ではあるけれど、とにかく食べたかったので作ったのだった。まだ本格的な冬も到来していないと云うのにこんなに春めいたものをこの時期にと思われようが、これも食べたかったのでしょうがなかったと申し上げるしかない。あまりにも簡単すぎてどうかとも思うが(色々余計なことを考えたり思ったりする性分)ご紹介する。

菜の花

スーパーで菜の花を買ってくる。千葉県産である。菜の花はビタミンCが豊富な野菜で、などと受け売りの説明は割愛する。割愛とは俗世を離れて出家して僧になると云う意味なんだそうだ。これも受け売りだ。菜の花に戻る。

菜の花を茹でる

洗って、半分に切って、茹でる。茹で時間はそんなに長くなくて良い。茎の方をちょっと先にお湯に入れて、暫くしてから蕾の方を入れる。ちょっとくったりしたのが好きなので、その加減を見計らって茹で上げる。いつものことではあるが、お湯が沸騰するまでの時間がかかるのがどうにも気になっていけない。別にやかんでお湯を沸かして使えばその方が早いのだろうが、料理を始める時にそのことに思い至らない。たまにしかやらないので手際が悪くなっている。まあいいか。

菜の花を茹でた

茹で上がった菜の花を流水で冷やして、水気をしっかり絞る。結構ぎゅうぎゅうと絞る。茹ですぎるとビタミンC(水溶性)が流出してしまって、とかまた受け売りになりそうだが、まあそうやって常に脱線の機会を窺っている人生である。

菜の花の辛子和え

菜の花に少量の醤油と辛子を会えて菜の花の辛子和えの完成である。味付けに出汁であったり麺ツユであったりを使えば簡単に味は決まるのだろうが、僕にはそうしたものがどうにも甘く思えて仕方がない。その甘みがどこかの奥底から苦味やえぐ味を引っ張り上げてくるように思えることもある。ここは醤油だけでシンプルに味付けした方が辛子の風味が引き立つと思う。そんな偉そうなことを云っておきながら、使ったのはチューブ入りの和辛子であるから、まあその辺りは割り引いて欲しい。

菜の花の辛子和えを食らう

ウマウマウー。茹でた菜の花の甘みが好きだ。アブラナ科の野菜に共通する甘み。僕はこの甘みが大好きである。ブロッコリーもカリフラワーもキャベツも白菜も仲間。大根も仲間なので大根の葉っぱ(炒めたの)も大好きだ。子供の頃に大の野菜嫌いだった僕が特に嫌いだったのがこうしたキャベツだの白菜だのであったので、今は180度逆向きである。辛子の刺激が菜の花の甘みを引き立ててくれる。メインディッシュとしてゆっくりたっぷり菜の花を楽しむ。後は味噌汁。こんな一食があっても良いかと思う。

菜の花の辛子和えを食らう

ウマウマウー。ツアーが続いたこともあってどうしても野菜不足になっていたここ数ヶ月。この年末年始は野菜をいっぱい摂りたいと思う。まだまだ忘年会などもあって外食が続くけれど、少しずつ少しずつ野菜の割合を増やそうと思う。今回の文章には割の字が多く出てきた。何かの啓示であろうか。そんなに簡単には割り切れないけれど、ぼちぼちやろうと思う。何をやるのか。名言はしませんが温かく見守ってやってください。どうぞよろしく。

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