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熱すぎて入れない温泉や銭湯を攻略するための6つの方法

温泉や銭湯などの公衆浴場へ行ったとき、足をつけた瞬間「熱っっつ!」と思った経験はありませんか?

  • 「これは入ったらやばい」と本能で感じるほどの高温

  • 多分45℃前後、もしくはそれ以上ある

  • 熱すぎてもはや寒い

※大前提として、無理はしないでください。人それぞれのペースや体質があるので、自分にあった温度で入浴することが大事です。

それでも、そんな熱すぎる温泉や銭湯にもせっかくなので浸かってみよう!と思うとき。そのための方法を、温泉ソムリエとしての私のこれまでの経験や、先人たちの教えの中から、6つ紹介します。


方法①入ることにこだわらない

しょっぱなから「立ち向かう」とは言えないような方法になっていますが、こういう時があっても仕方がないと思います。自分も何度か経験があります。湯舟に入ることにこだわらないことも時には必要です。

自分がこの方法を選んだのは、とある温泉郷の小さな温泉民宿に、立ち寄り入浴した時です。恐らく自分がその日の最初の入浴でした。小さめで3~4人くらいのサイズの浴槽。
バチクソ熱かったです。多分50℃に近い(※体感)。
そして(確か)水道もなかった。

風呂桶でかき混ぜたり、パシャパシャかけ湯したり、つま先を突っ込んだりしたんですが、さすがにどうしようも無かった。そうこうしている間に浴室の蒸気で身体は温まし、泉質の感じも分かったので、満足して退出しました。その後、近くにある別の浴場へ行き、改めてゆっくり入りました。

「熱すぎて入れなかった」という思い出も、入浴した経験と同じくらい貴重なものです。それはそれでいい。思い出を胸に次の風呂へ出かけましょう。


方法②とにかくかけ湯をする

これが正面突破の正攻法です。まずはこの選択肢です。

かけ湯をすることは、温泉ソムリエの教えでも推奨されています。その目的は、お湯の温度や湯質に、自分の身体を慣らすため。
(もちろん、その前に洗い場で身体を洗ってください)

熱すぎる湯に立ち向かうためには、20回~30回程度、とにかくかけ湯をすることを推奨します。
ポイントは、手足の先から初めて段々と身体の中心に近づけていくようにかけ湯をしていきます。

かけ湯をして身体が慣れてくるようなら、そのままゆっくりと入浴してみましょう。これで湯舟に浸かることができれば、正面突破成功です。

かけ湯といえばケロリン桶(写真:青森県板柳町のふるさとセンターのコテージにて)


方法③自分の足を水で冷やす

浴槽に入る前に、自分自身を冷やすという方法です。
水風呂がある場合は水風呂で、無ければカランの水をまずは浴びます。
全身に浴びると身体がびっくりしてしまうので、膝から下、足先を冷やすのがおすすめです。

足を冷やしておくと、熱い風呂でもまず足をつけることはできる。足さえ入れば、勢いと重力で膝、腰、胸、肩まで浸かることができる、という作戦です。

ちなみにこれは、地元(青森)の温泉通の方から聞いた話もヒントになっています。青森県風間浦村の海沿いに「下風呂温泉」という名湯があり、そこにはかつて「大湯」という共同浴場がありました。この大湯、普通浴槽と熱め浴槽に分かれているのですが、普通浴槽の時点で尋常じゃないくらい熱く、初見では絶対に入れないことで有名でした。

下風呂温泉「大湯」(2020年にリニューアルのため営業終了)


この大湯の常連さんのおすすめが「まずスネを冷やすこと」だったそうです。「足」じゃなくて「スネ」な所がいいですね。

ちなみに下風呂温泉の共同浴場は2020年に「海峡の湯」としてリニューアルし、現在も人気施設となっております。


方法④湯口に遠い所から入る

この方法は湯口(お湯が供給されている所)が分かりやすい温泉などで使える方法です。
やり方はシンプルで、浴槽の中で湯口のすぐ下が一番熱いと思われるので、そこから遠いところから入ろう、というものです。

言われてみれば当然なのですが、意外と気づかない点でもあったりします。
特に浴槽が広い施設では有効です。

方法⑤遅い時間帯に行く

営業している時間帯の中で、遅めの時間に行くというものです。
営業開始直後は誰も入っていない状態なので、熱々の場合が多いです。これからお客さんが続々と入浴に来るので、当然そのように準備しています。

営業開始後、人が出たり入ったり、時間経過により温度は調整されていき、遅い時間帯に行くとかなり入りやすくなっていることがあります。

もし近所の施設などで、タイミングを選べる場合には時間帯を変えるのも一つの手です。

方法⑥(様子を見ながら)少し水を投入する

この方法は一見まともなんですけど、即座に実施することはおすすめできないので、最後にしました。

まず、水道の口が湯舟に設置されている施設が限られます。
また水道がある場合でも、ざぶざぶと水を投入して温度を下げてしまった場合、その温度をもう一度上げるためには、非常に長い時間がかかります。

元々施設や常連さんの間で最適な温度に設定されているので、自分が入れないからといって大量に水を投入するのはやめましょう。その後のお客さんや施設に迷惑をかけることになります。

とはいえ、熱い温泉で歯を食いしばって入浴していると常連さんが「水入れれていいよ」と普通に水を入れ始めた、ということもあります。状況や施設の様子を見ながら、もし水を入れる場合も少しずつにしておきましょう。

おわりに

実際に使える方法は施設や温泉によって異なりますので、あくまで参考として頂き、各施設のルールおよび、自分の体調を優先してくださいね。

また水分補給も積極的にしてください。入浴中に汗で水分が失われるので、入浴後だけでなく入浴前にも水分を取りましょう。

ちなみに青森にも熱い温泉がたくさんあります。
よく県外の人から熱いよと言われます。
熱い湯ファンの方は是非一度お越しください笑


ということで、熱すぎる風呂に立ち向かうための6つの方法でした!

(おわり)


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