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ながの未来トーク -中山間地域の子育て-

長野市長と話す「ながの未来トーク」へ出席しました。
生活する上で困っている地域ならではの課題や、地域活性のための進言など、議題はそれぞれで、市長に直接声を届けることができるのが何よりも、未来トークの意義なのだと感じています。

事前に出された議題は全部で5つ。
実際に回答をするのは市長よりも担当部署の方々からでしたが、議題提起から答申のやりとりまでその場にいる全員で共有することができたことも、他の方々がお持ちの課題を知ることができたことでも有意義な時間でした。

サポーターズからの議題提起

サポーターズとしても、議題を出しました。
事前にお渡しした資料の中からの一部として「中山間地における子育て」について市街地とは異なる数多の課題がそこにはあること、「その声を届け、共に検討する場」を設けて欲しいことにどちらかというと焦点をおきました。
与えられた僅か3分という時間で一体何を話そうかと思案した結果、個別具体の課題を一つ取り上げて話すより、中山間地振興や若者の移住を掲げるならば、まずは中山間地で子育てをしている母親達の現状を知っていただくことからだと考えました。

そうはいっても、場を設けるまでに時間がかかるであろうことから、まずはサポーターズが今は主軸として取り組んでいる「学校」や「学び」について既に小・中学校で取り組んでいる「ワイワイ会」にお越しいただき、子育ての一部かもしれないが「教育」に関わる側面からまずは場を共有し、声を聞いて欲しいと願いました。
更には、長野市の片隅の山間地のローカルで小・中学校の教職員はじめ、保護者、そして参加くださる地域の方々と、「学校」や「学び」をアップデートするために真剣に取り組んでいる様を本庁の関連部署の方々にも興味をお持ちいただけたらと願っていました。

奥の方で話しています。

いただいた回答

こちらの願いと場を設けて欲しいという嘆願とは裏腹に「学校長を筆頭に任せている」というのが回答でした。
驚くほどに想定通りの回答で、妙に腹の中に落ちてきました。

小中の学校長方にはこれまで以上に責務と権限をもって加速度的に邁進していただくしかないのでしょう。
分かりきっていた回答をいただいて、学校長方の努力、教職員方の戸惑いながらも前に進もうとされる努力、学校を地域に開くという試行錯誤、正解がない道を進んでいこうとするその姿勢そのものが本庁の答弁くださった職員には届かなかったのかと心の片隅では残念にもなりました。

しかし、それでも長野の片隅のローカルから取り組み続けますし、その歩みを止めることはありません。
校長ともその後にお会いすることができ、「自分達のできるところから、ここからやり続けるだけ」と意志を共有することができたかなと思います。

市長の対応に感銘

未来トークの会も解散し、不完全燃焼のまま場を後にしようとしたところ、荻原市長が個別に声をかけてくださいました。
話した内容は伏せますが、市長のこの個別の対応がとても人間的で、市長にはこちらの声が少なからず届いたと信じたいと思いました。
市長自らが個別にお声をかけてくださり、言葉を交わすことができたのは、それは市長のリーダーシップだったと感銘を受けた時間でした。

どこまで声が届き、進んでいくのか、過剰な期待はせずに、それでも続報を待ちたいと信じさせてくれました。
今は目の前でやるべきことをやっていくのみです。

子育てをしたいと思える環境、ここの学校に通わせたいと思える学び、を創っていくことで、子どもの声が響く地域へとなっていくことを願い、今置かれているところから、歩みを止めることなくやるべきことをやっていくだけです。
応援してくださる方々がいます。その輪が広がると良いなと思います。

余談 -市長が話題に取り上げてくださった学び-

最後の総括の場で、市長がサポーターズの行った取り組みの一つに触れてくださいました。
それは「稲刈り」。

訳あって稲刈りができなくなってしまった田んぼの稲を、小・中学生の有志で稲刈りをし、販売もしている。それこそ教育ではないかと。
中山間地では、高齢化で稲作は今後も課題になってきます。今回は、偶発的に起こった稲刈りという一部だけだったかもしれないけれど、大岡だからできる次の世代へと継承していくバトンの一つなのではないかと。
稲を刈れないものをそのままにせず、子ども達が刈ったこと、地域の方からの協力を得ながらやったこと、それは素晴らしい教育だと、触れてくださいました。
今度はその一連の全てに関わっていくことができるよう発展していくことにも期待を寄せてくださいました。

サポーターズの取り組み、学校と連携した取り組み、を市長が話題にしてくださることは嬉しいものです。

一つひとつ、活動の果実をこれからも作っていきます。



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