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【雨奇晴好_vol.14】第四・五・六回ワイワイ会 2025年 目指す学校のありたい姿

「意志ある学校の未来」を教職員・保護者・地域住人で集まり考え、知恵を出し合うワイワイ会もだいぶ熱がこもってきました。

子ども達を真ん中においた学びって何?どんな要素が必要?何を目指したいの?なんで魅力化するの?
正解は一つもないこの取り組み。皆が試行錯誤です。
そして、それぞれの立場から発言することで立体的になってきました

スロースタート。様子をみながら、それぞれの想いはバラバラに。

まだ一学期が終わったすぐの夏休みに開催した4回目ワイワイ会。いよいよ、具体的に言葉に書き出し、2025年に目指したい学校のあり姿と学びについての検討を始めました。

小中それぞれに分かれて、言葉出し

人数が集まらなかったのもありますが、そもそも、
 ”なんで学校を魅力化させないといけないんだっけ?”
 ”廃校になるならないって教育と関係あるの?”
 ”地域にある学校ってなんだろう?”
 ”小規模校だからね~。できることなんてね~。”

などなど、足並みがそろわないところから。
言葉を出す筆が動かないし、「なんで?」という思いが頭の中を駆け回って思考が止まってしまうような場面もありました。

それでも、ゆっくり、「これはできてるよね」「これって課題なの?」「なんでこの言葉?その思いは?」「こんなことできたら良いよね」「これ必要!」と言葉が出始めました。

小学・中学とそれぞれ分かれて検討を行い、
小学校は:「○○やりたい!」「これすぐできる!」という個別具体の行動要素がでてきました。
中学校は:学びとして求める概念的要素の方が多くでてきて、中学生にきっとあると良いと思われる学びや教育の輪郭が淡く見えるような感じでした。

言葉は出しつつ、それでも、それぞれの立場から思いはバラバラで、パーツが出たといった様子に留まり、不完全燃焼な終わり方をした4回目。

それで、どこを目指すんだっけ!?

迎えた5回目。小・中それぞれ別日に行うことで、小も中もどちらの検討取り組みも相互に見に行くことができるようにしました。
良い面はパクる。被っているところは共に考えれば良い。小・中同じ敷地内にあるのだから連携もできるはず⁉小と中もっと風通し良くなれば良いよね。

小学校

小学校は、行動はでたけど、、、目指したい学校像が見えないよね・・・という課題のもと、4回目で検討した行動は一度横に置いて、改めてまずは2025年目指したい学校のあり姿と学びに視点を置いて検討。
理想像かもしれないけど、こんな学校に子どもを通わせたい、こんな学校に通いたい、ここでしかできない経験がある、地域住人として期待したい学びの環境、を文字にそれぞれ書き出していきます。
児童の参加も一部あり、大人達に交じり、いつも通っている学校だからこその希望と期待を言葉にしてくれました。子どもの言葉って大事。

2025年目指したい学校のあり姿

書いていくと、表現と言葉は違うけど、想いは被っているということがどんどん発見されていきました。
それまでは、何を言っても自分の視点だし、それは他の立場の人の視点が入っていない、独りよがりになるのではないかという言葉も聞かれました。ところが、今回、先生だけでも、保護者だけでも、地域住人だけでもなく、重なり合う思いがあり、それを改めて表現する言葉を模索することができました。

ここまでくると、学校と学びが立体的になってきます。
ボヤッと輪郭が見え始めました。
ここに紐づく実現させるための行動が必要。夏休みに出した行動は紐づくのか、検討が続きます。

中学校

中学校も、さてどう進めるか。
なんとなく概念的なものは出たけど、なんか目指したいあり姿が言葉になっていない。
これでは行動がバラバラになってしまうし、学校の経営目標とのシナジーにも悩む。学校目標で掲げている言葉を見直すことかもしれないし、共通項を見つけることかもしれない。

そんなこんなで悩みながら、前にやったワークを振り返り眺めながら、2025年それでどんな学校を目指したいの?を、一段上の言葉に昇華させて改めてそれぞれ言葉出し。

2025年目指したい学校のあり姿

書きながら、想いを伝えて貼っていく。あれ?やっぱり重なる。教員、保護者、地域住人それぞれが思い描いている学びのあり姿も、言葉も重なってきました。
そうすると、共感が生まれ、想いの差分も少し見え始め、だから重なりあっている言葉や想いに立ち返れる雰囲気がありました。
他者の意見を尊重しつつまずは重なっているところから

さて、3つの領域になんとなく分けられる要素が見えてきて、じゃあそれらを総称する言葉はなんだろう?と考えると、学校目標と重なりました!
なんとなく毎日目にする学校目標。一度はその意味をなんとなく考えたことはある学校目標。もしかしたら作られたその時とは異なるかもしれないけれど、今改めて言葉の定義付けとこれから目指したい学校と学びのあり姿が合致し、一つの導が再構築されようとしています。

中学校のこの検討に先立ち、なんと校長先生は生徒達と何度も対話を繰り返し、生徒達の想いも聞き取ってくれていました。だからこそ、紡がれる言葉があり、生徒達と保護者、教職員、地域住人の間を行き来することができるのだと感じます。

目指したい学校のあり姿を実現させる行動とは⁉

小・中どちらも、目指したい学校のあり姿が見えてきたことで、第6回目から、それを実現させるための行動を検討します。
行動そのものも検討しますが、目指したい学校が実現するための行動指針も併せて検討します。どのような意識をもって行動すると、目指したい学校ができるのか、行動はその行動指針に則っているのか。
実現するための意識変容と行動変容も求められそうです。

小・中の両校長が前回までの検討内容をシェアしました

検討は行ったり来たりです。
正解がないからこそ、試行錯誤です。
脱線してるような検討もありつつ、そんな道草も必要です。
言葉にしながら、ワイワイ皆で意見を言い合って、何を具体としてやったら目指したい学校のあり姿を実現できるのか。
手段が目的化しないことは頭の片隅に置きつつ、まずは楽しんでやりたいこともどんどん意見出し。きっと2025年につながっていくから。

小学校。未就学からの接続も意識しながら。
中学校。卒業後に羽ばたいていく生徒達のその時のあり姿を想起しながら。

小学校なり、中学校なりと、それぞれの児童生徒の発達段階に併せて紡がれる言葉は違い、先生達の児童生徒へかける思いと学校運営の違いも見え始めました。保護者としても、先生の胸の内が少し見え始め、それぞれに理解が進みはじめました。

行動指針と行動については検討が始まったばかり。
それでも、できることもあり、それは既に先行着手も始まりました。

まずはやってみる。やってみて上手くいかなかったら変えてみる。
描いたらおしまいではなく、描いてからがスタート。
スタートした瞬間から古くなるので次のステップへと進化させていく。

ようやく、検討に熱がこもってきたように思います。
ゆっくりですが、チームとしての形成もゆるりと成され始めたでしょうか。

地域に開いていく学校。保護者も関わっていく学校。まだまだ試行錯誤です。

次回は引き続き、行動と行動指針について。
目指したい学校のあり姿の言葉の解像度もあがってきそうです。
実現させるために具体として行動を起こすのは3学期からを目指しています。楽しみですね。

長野市の最南端の山間地の片隅で、廃校フラグが立っている学校からの挽回を試みて、教職員・保護者・地域住人が共に検討を始めました。
まだか弱く儚いかもしれませんが、意志のある確実な一歩を歩み始めています。


応援の声が増えることを願い、また、この大岡の地で子育てをしたいと思っていただける家庭層が増えることを願い、明日へと一歩を歩み続けます。

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