警察に自首しそうになった話

大学生だった頃、学校まで車で通ってたのだが、お金がもったいないと月極駐車場を借りていなかった。だから近くのホームセンターに停めていた。


ある日、その駐車場に停めていた僕の車に駐車違反の張り紙が貼られていた。A4のコピー用紙に警告文がぎっしり書いてある。下の方に、これを見たらここに電話をしろと親切に警察署の電話番号まで書いてある。


電話をかけてみると、対応してくれた人はどうも物分りが悪い。イライラしながら、自分がどのような駐車違反をしたのか事細かに説明したのだが、心当たりがないと言われた。僕も対応してくれた人も頭の上にはいくつものハテナが浮かんでいた。なにが大丈夫なのかわからないが、じゃあ大丈夫ですと電話をきった。


後日、なぜか友人がウキウキしたような顔をしていた。駐車違反の一件を友人に話すと

「ほんとにかけたの?バカじゃん」

と爆笑された。あの警告文はパソコンを使う授業の時にその友人が暇つぶしに作ったらしい。危うく警察に自首するところだった。


いじられキャラだった僕は、その友人といると命を削ってる感覚にたまになった。悪戯は程々にしてほしいものである。







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