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成りたい自分になる為の認知科学 Vol.2

前回のnoteでは、三日坊主になるのは、努力する才能が無いからではなく、コンフォートゾーンから抜け出そうとした結果、ホメオスタシスが働いた事が原因で、大切なのはゴール(目標)に対して、コンフォートゾーンをズラすこと。とお伝えしました。
それでは、コンフォートゾーンをズラすにはどうすれば良いのか
今回のnoteでお話しします!

過去軸のフィードバック、未来軸のフィードフォワード

皆さんは、先輩、上司からフィードバックを受けた事がありますか?
フィードバックと検索すると
「フィードバックとは、相手の行動に対して改善点や評価を伝え、軌道修正を促すこと」と記載があります。
一見すると自分が起こした行動に対しての振り返り、次に繋がる改善点が分かるのでとても有難いことのように思えます

ですが、大きな落とし穴があります

フィードバックは、「過去に行った行動」に着目し、反省点、改善点を洗い出すため、「あの時はここはダメだった」「なぜあんな行動をしてしまったのか」と過去の自分を責める行為を行ってしまうために結果として
「今後は〜〜はしないようにしよう」、「〇〇はダメな行動だった、次は失敗をしないようにしよう」などと、自分の行動に制御をかけることになり
自分の中にあるクリエティブな発想は殺すことになり、過去の自分に縛られる未来になってしまいます。

これに対して、フィードフォワードを検索してみると
「過去や現状の行動にフォーカスするのではなく、将来や未来に視点を向ける手法。 先を見据えた視点に立ち、これからとるべき行動を促すための対話を行う」と記載があります
過去・現在関係なく、未来軸にして「これからどうしたいか」「〇〇をするには何をすれば良いか」を対話を通して考えていきます。
つまり、未来ではどうしたいか、どうなりたいかのみ考える行為です。
自分の求める未来に向かって行動するため、枠に囚われないクリエイティブな発想と、在りたい未来の自分の為の情報が自然と吸収されるようになります。

コーチングnote

フィードバックもフィードフォワードも未来に向かって行動する為のアクションですが、起点が過去軸と未来軸に変わるだけで、結果は全く違うことになっている事が面白いですね。
以上が前段のフィードバックとフィードフォワードについてお話ししました。

そして、本題であるコーチングの最大の目的であるゴール設定について
ゴール設定を行う上で重要な3つの事があります

・want toである事
・現状の外側である事
・複数ある事

want toである事

「貴方の行動は、100%自分だけの意思だけで動いていますか?」

10秒ほど本日の行動を振り返って考えて欲しいです
朝食べた物、YouTubeで見た動画、着た服のこと..

朝に納豆を食べるのは、母が身体に良いと言っていたから
YouTubeで見た動画は、オススメに上がったきたからなんとなく見た
今着ている服は、洒落なインフルエンサーが投稿していたから

人は常に何かしらの情報を受け続けているので、物事を決める時に、自分の意思だと思い込んで行動している事が大いにあります。
ゴール設定も同じで、「やりたい!」と思って決めたことが、もしかすると他者が決めた、情報によって植え付けられたゴール設定の可能性があります。

want toでないゴール設定は、未来のゴールに臨場感を保つ事ができなくなるため、ゴールの自分ではなく臨場感の強い現状の自分に戻る、つまりは
ホメオスタシスの力が働いてしまいます。

人は各々「安心、安全でいられる領域(別名:コンフォートゾーン)」を持ち、日々生きています。
この領域から飛び出してしまうと、人は身の危険を感じ、安心、安全でいられる領域(コンフォートゾーン)へ戻ろうとする力が働きます、この戻ろうとする力をホメオスタシスホメオスタシスと呼びます。

なので、ゴールは本当に心の底から決めたwant toなのか、
社会が、他者が、ニュースやネット情報で集めてきたhave toなのかをしっかりと見極めてゴール設定する必要があります。

現状の外側である事

達成するためのプロセスがわからないような未知の領域である事
達成方法が分かるようなゴール設定は、現状の先にあるので、RASが働きません。

人はコンフォートゾーンに必要な情報のみしか処理しません
それは、この世界にある膨大な情報を全て脳が意識して処理することが不可能だからです
この無意識に必要な情報しか受け取らない脳の働きをRAS(ReticularActivatingSystem)と言います。

このRASが働かないとこれまでと変わらず、同じ情報しか受け取れないので、心に働くエネルギーは弱く、大きな成果を得られる事が難しいです。

複数であること

仕事のゴールを「経営者になって、年間1億の利益を出す」と設定したとします。
このゴール設定した事で、今までの何倍以上の仕事量をこなして、プライベート、睡眠時間を削り、仕事人間になってゴールである1億の利益を出した時、家族関係はバラバラに、不健康で、利益しか追求しない守銭奴だと距離を置かれる。
これって1億稼いだとしても、全く幸せではないですよね
健康状態が悪くなる事で、結局は仕事に悪影響が発生するのは目に見えています

だからこそ、仕事のゴール設定をすると同時に複数のゴールを設定する事が大切です
「未来の自分の健康状態」「家族・友人との関係」「休日はどんな趣味で楽しんでいるか」など複数設定する事でオールライフに、より臨場感の高いゴールが設定できます

以上がゴール設定に大切な

・want toである事
・現状の外側である事
・複数ある事

の説明でした!

ゴール設定は直ぐに思いつくような簡単な事ではないので、普段から内政を行い、自分と本音で向かい合い事が必要です。
それは時には、自分のトラウマに向き合う時間であり、殻を打ち破り、本音で生きる決断を行うことでもあります。
そんな重大で重要なことを一人で行うことは並大抵のことではないありません、だからこそコーチングがあって、コーチという職があるのだと思います。

今後100歳以上生きる人生を認知科学を通して、豊かな人生を歩んで行きたいと思います!

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