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姿

クリスマスイルミネーションが綺麗だから冬の軽井沢が好きだった。涼しい地域の真価は真冬にこそ問われる。もう梅の花が満開で、この町の梅の花が桃色であることに嬉しさと少しの物足りなさがある。

先月、東京で見たマティス展すごくよかったなぁ。教会を再現したのであろう、ステンドグラスに差す朝の光、夜の光。あの日一日、もうずっと動かずにそこに立っていてもよかったくらい。

人に好かれるのも嫌われるのもめんどくさいな。という時期がやってきて人と喋るのが億劫。ようやく仕事に慣れてきたということかもしれないけど。人が恋に落ちるときにしている目と人が欲情しているときにしている目の違い。後者のどろっとした瞳孔の開いた感じ、にあまり反射で鳥肌が立たなくなった。すべてを綺麗にフォルダ分けせずに恋とかLOVEって名前で呼べば、みっともなくて可愛いね。

けっこう、人知れずがんばっているんだけど、なんの努力もせず願いが叶ってる感を出すのが人より上手いので無駄な争いに巻き込まれる。という分析に見せかけた愚痴。嫌われたいなんて思わない。ただ思いやりのある人にだけ好かれたい。

自分の姿を、自分の言葉を扱うように大切にできるようになりたいと思って、冬に、好きな写真家さんにポートレートを撮ってもらった。いつも写真を撮られるとき目を思い切り細めて笑ってしまうから、鏡を見るときのような顔で写りたいとお願いをして。


私ってこんな顔するんだ。

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