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VoiceUIについて考える。

5月31日に「VoiceUI Show ~2019 Spring~」というイベントをVoiceUI(声で操作するインターフェイス)に力を入れている企業様がた8社と一緒に開催しました。僕がVoiceUI事業に入ったのが3月なので3ヶ月の節目として他企業様の事例やセッションなどでVoiceUIの最新情報を知れる良い機会にもなりました。

ということで、この3ヶ月で学んだことの一部を振り返って、今後に活かしていきたいと思います。

VoiceUI × 〇〇 の最高体験。

今回色々なセッションの中でもZOZOテクノロジーズの中村様のお話が今の自社の取り組みに近くて活かせそうな情報がたくさんありました。

"VoiceUI × ファッションサービス" の最高体験をスマートスピーカーに「今日、何着ていけばいいかな?」と相談すると、スマートスピーカーがその日に最適なファッションを提案してくれる体験。と定義されています。

つまりは、その人の1日の予定(イベント)といった内部情報や天気や季節などの外部情報を認識していて、その組み合わせから最適なファッションを絞り込む世界。

子どもの頃に「今日は遠足だから汚れても良い服ね。」とか「雨だから長靴履いていきなさい。」とお母さんが準備してくれた世界。に近いかなと思いました。

以前、"アフターデジタル" という本を読んで学びましたが、今後は人が持つほとんどの情報がデータとして取得されていく。のだと。"購買" はもちろんですが様々なデバイスやアプリ、サイトとの接触の中で "行動" といった情報も取得できるようになっていきます。

そうするとデバイスやアプリとの接触の中でパーソナライズというものは大きなポイントになると感じていて、まさに "VoiceUI × ファッションサービス" の最高体験はこのパーソナライズがミソなのかもしれないです。

それに加えて、スマートスピーカーの強みであるコミュニケーションというところでも中村様のお話は参考になりました。 "仲良し度" という指標を設けて "音声での検索" ではない "友達への相談" という関係性に引き込んでいます。

このような「スマートスピーカーは使い手にとって誰なのか?」というのは最後のセッションでお話してくださいましたアイプロスペクト・ジャパン株式会社ネイト様のお話の中で出てきました。

今回の場合は、 "スマートスピーカーは私にとってのおしゃれに敏感な友達" になるのかもしれないです。

カテゴリに対してVoiceUIを使って最高体験を考える際は、 "誰が最高体験を実現してくれるのか" を考えることも大切になりそうです。誰というのは、本田圭佑であったり、一流のシェフであったり、身近な友人でもあります。データ、技術の進歩によりスマートスピーカーは誰にでもなれます。

ハッピーパスの感性を磨く。

ハッピーパスとは、ユーザーが最も簡単にアクションを実行できる、会話開始から終了までの基本的な道筋のこと。

参考:トランスプラス

僕は根本的に会話にコミュニケーションに苦手意識を持っているので、このハッピーパスや対話の台本を考えるのに結構悩む。とても悩む。

このことについては、株式会社サイバードの元木様のお話がとても参考になります。

公開されているスマートスピーカーのスキルを体験しながら分析(解剖・再構築)したお話です。僕はWebサイトやシステムの開発もしているのですが、よく気になったWebサイトはソースを見て実装方法を学んだりします。デザイナーの方はPinterestにイメージを溜めていたりします。マーケターは他社の事例を分析しています。スマートスピーカーの開発はこのように公開されているスキルを分析することが筋トレになるのだと感じています。

これは是非おすすめです!

まとめ

VoiceUIの事業をやるにあたり、今まで経験してきたWeb系やシステム系の知識をベースに貢献しようと思っていましたがこの3ヶ月間、VoiceUI系のイベントや勉強会、今回のイベント開催を通してVoiceUI独自の観点と言いますか、視点と言いますか...つまりは "良さ" を色々とインプットできました。これからは、この "良さ" 交えてVoiceUIの世界に少しでも貢献できたらと思います。

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