好き日記

好きだと思ったことを今日から書き記していこうと思う。
小説の一節だったり、友人の言葉だったり、たまたま見かけた駅広告だったり、歩いていたら聞こえてきた子どもの声だったりする。たまにイラストだったりもするかもしれない。
365日分のなんとなく好き、が集まったら、良さそうじゃないか。

日記をつけると、どうしても嫌なことばかり残ってしまっていて。タイトルをクリックして本文を読み始めても、すぐに左矢印で戻ることになる。苦笑するしかなかったので。笑

でもすんごく苦しかったことも、もう今はラクだ。
人生は複雑なんて思わせぶりで、非常にシンプルである。常に今が流れていき、瞬く間に過ぎ去る時間が脳の中の大半を占めていたはずの思いを薄くしていく。
見返すタイミングがあるかもしれないこのnoteには、なるべくあったかいことだけ書いていきたい。

今、読んでいる瀬尾まいこさんの『おしまいデート』に、
「潮をいっぱい含んだ重い風が髪をさらう」という一節があった。

わたしは海育ちなので、その文を読んで思い出す。
海岸に近づくに連れて濃くなっていく、じめっとまとわりつくあの風を。

そうか、密度が違うのか・・・と、この一節を見てストンと腑に落ちた。
宙を舞う風に重さがあるなんて、なんかおもしろい。

ワード変換のときに、思い風、と出て、キュンときた。

#日記 #瀬尾まいこ #小説 #diary

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