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子どもの夜泣きに敏感になった夫

「ヴーン」

娘の唸り声で目が覚める。
なんだか苦しそうな声。

昨日は幼稚園でお遊戯会のリハーサルがあった。衣装を着るんだと、娘は勇んで登園し、先生方にお披露目したようだ。

お迎えに行ったときに、たまたま娘の副担任の先生が対応してくれて、
「◯◯ちゃん、すごく上手でしたよ!劇自体もバッチリで、こっそり泣いちゃいました!」

そんな話を聞いたので、興奮したかな?と思った。

普通と違うことをして興奮すると、夜泣きすることがある娘。

ただ、娘と私の寝ている場所は離れているので、起きるのが億劫だった。

わが家はシングルベッドを3つ並べて、4人で寝ている。私は扉に近い壁側で、娘は真反対にいる。近くに行くには起き上がり、歩いて娘のところまで行かねばならない。

起きるか〜

などと思っていたら、娘の隣に寝ていた夫がガバッと起き上がる。

どうやら鼻水が出ていて苦しかったらしく、ティッシュで拭いてあげている。
夫のおかげで起きずにすんだ私は、布団の中から物音を聞いて、様子を確認した。

それでも、娘は鼻の詰まりが気になるらしく、唸り声が止まらない。ついにはリビングへ行き、鼻吸いで処置していた。

寝室に戻ってきたのをうつらうつらしながら聞いて、そのまま寝入った。


明け方。

また、娘の唸り声で起きる。
やはり鼻水が気になるらしい。

夫はすでに朝活していて、リビングにいた。娘もそれに気づいて、リビングへ。

扉が開け放たれたままで、鼻吸いが開始される。娘の唸り声もダイレクトに寝室に届く。

息子が起きたら嫌だなと思い、起き上がり扉を閉める。が、一歩遅く、眠りが浅くなっていた息子がリビングへ飛び出していってしまった。

さすがにこの時間に起きたら、幼稚園でもたない。そう思い、抱っこで連れ戻す。

「まだ、夜だから寝ようね」
と、息子に言うと、

「◯◯ちゃんは?」
と様子を気にしている。

その後、私はなかなか眠れずにいたけど、いつの間にか寝落ちしていた。

夜泣き対応しなかった過去

「なんで、夜に起きなかったの?」

下の子がまだ0歳だったころ。

長期休みを利用してシンガポールから一時帰国していた夫は、夜に子どもが泣いて全く気づかずに眠り続けていた。

下の子に合わせて、上の子が起きたときは、両手を使って2人をトントントン。
私も眠さを堪えて、夜に何度も起きた。

子どもの声はよく響く。
少し泣いただけで、ドキっと心臓を鷲掴みにされて、眠りを中断させられる。

こんなに泣いてるのに、なんで気づかないの?
夫はイビキをかきながら、爆睡していた。

暗闇でただ1人、子どもの対応をしているのは、非常に心細い。

いつまで続くの。
どうやったら泣き止むの。
私も早く眠りたいよ。

泣き言のオンパレードだ。

そんなネガティブな気持ちを共有できなくて、私ばかり対応している現実に、次第に夫に怒りを超えて憎しみを感じてた(笑)

朝になり苦情を伝えても、起きることはなかった。

「本当に聞こえないんだよ!」

夫の弁明に耳を貸さずにいたけど、人は変わるんだな。

子どもの声に敏感になった夫

最近は、少しでも子どもの声が聞こえると飛び起きるようになった。

夫は、娘と息子の間に寝ている。

子どもは隣同士だと、寝ていても争いが発生する。少し体が触れると、息子は容赦なく蹴り飛ばす。大人はうまくいなせるけど、娘は夢うつつのまま騒ぎ出す。すると、さらに息子が蹴り続けるのだ。

それを防ぐために、夫が間に寝ている。

夫が防波堤になると、娘に布団をとられる。
息子がダイブしてくる。
娘が夜泣きする。
息子がマクラを占拠してくる。

その集中攻撃を毎夜、浴びてるのだ。

「最近、夜中に何回も目が覚めるんだよね。寒かったり、蹴られたりでさ。」

昔の自分の気持ちを分かってくれたようで、なんだかニマニマしてしまう。

そうだろ、そうだろ。
子育ては夜も続いてるんだよ!

そんなグチのような、泣き言のような言葉を吐く夫の顔が、どこか誇らしく、明るかった。

オレも子育てしてるんだ!と顔から想いが伝わってくる。

「あと数年したら、娘も1人で寝るようになるから。それまでの思い出にしよう。」

ブツクサ言ってた、夫も神妙な面持ちに変化する。

パパママ、いっしょにねよー!
わたし、パパのとなりがいい!

そんな嬉しいことを言ってくれる子どもたちの言葉を、たくさんたくさん記憶しよう。

さて、今日はみんなでグッスリ眠れるかな?

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