夫の母性
表だった性別はあるけれど、1人の人間には男性性と女性性があると聞く。
私のなかにも、男性性が感じられる。
たまに「がんがん稼ぐぞ!」とか「のしあがるぞ!」みたいな想いが突きあがることがある。きっとこれが男性性なのだろう。
一方、夫にも女性性を感じることがある。
特に、息子の発達のサポートが必要だと分かってからか、その想いが加速しているように思う。
昨日は、発達センター訪問の日であった。
今年度の計画と、3月に受けた検査結果を聞くためだ。
息子の現状を知って、落ちるところまで落ちたため、冷静に受け止められた。
もちろん夫も淡々と話を聞き、結果に目を通していた。
担当の先生に、現在の様子を伝える。
外出先で下半身を露出したことや、度重なる癇癪など。
先生によると、遅れてきたイヤイヤ期らしい。
そんな息子の様子を
「言葉がうまく出なくて、もどかしそうにしてます」
と夫が答えていて驚いた。
こんなふうに、積極的に発言する人ではなかったから。
思い返すと、最近の夫は息子に寄り添っているだけでなく、随分と辛抱強くなったように感じる。
たとえば、息子がYouTubeを止められるまで、何度でも声掛けをするところ。
以前は無理やり止めて、息子の癇癪スイッチを発動させていた。その他にも、無理やりお風呂に入れて、泣かせていることもあった。
そのたびに息子を宥めるのは私の役目で、損な役回りだった。
と、心の中でイラ立ちを抱えていた。(夫に言うと怒るので、私も言わなかったけど(笑))
それが今では辛抱強く、何度も何度も諭している。
それに、息子の発達センターへの付き添いも2回に1回は夫が行ってくれている。
息子の発達に適した習い事を調べたり、運動機能が発達するようにいろんな公園に連れていってくれている。
息子の発達のおかげで、夫の母性が育っている。
一見ネガティブに見えた、息子の発達の遅れ。
でも、そのおかげで大きなギフトをもたらしている。
ネガティブに捉えているのは人間で、実は良いも悪いもの表裏一体なのかもしれない。
探そうと思えば、ネガティブな出来事にポジティブな要素がある。逆もしかり。
その原理を知ったら、目の前の事象にあまり一喜一憂しなくてもいいのかもしれない、と思えた。
何かネガティブと思われることが発生したら、
「どんなギフトがあるかな?」と少しのワクワクを持って、俯瞰してみるのも面白いかも。
私はいつも感情のアップダウンに疲れ果ててしまうから、心の平穏を自分で見出そうと思った。
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