意図してゆっくり進む
今日もわが家は低空飛行。
息子を夫に託して、娘と買い物へ。
娘は入学祝いに義父母から、自転車を買ってもらった。紫色の少し大きいサイズ。
まだ乗り慣れていないから、自ずとゆっくり進むことになる。
順番は私が先頭で、娘が後ろ。
娘は不安定なハンドルを操りながら、前を見据えて漕ぎ進める。
と、後ろを振り返りながら、娘に聞く。
と言われて、普段の1/3くらいのスローペースでペダルを漕ぐ。
いつもだったら必死になって漕いでいるけど、ゆっくり漕ぐと時間もゆっくり進む気がする。
時間は伸び縮みすると聞くけど、そうかもしれない。ゆっくり走ると、周りにも視線を移す余裕が出てくる。春の陽気のおかげか、じんわりと幸せな気持ちに包まれる。
見るものすべてに興味が湧く。
季節の出来事に意識を合わせるって大切だな。
だって、せっかく四季がある日本に住んでいるんだもん。季節を感じないのはもったいない。
あれは、シンガポールに住んでいたときのこと。
シンガポールは熱帯地方のため、年中、常夏であった。衣替えがなくて楽ちんな反面、季節の移り変わりがないとなんとも平面な時間だなと感じた。
季節の花
季節の食べ物
四季ならではの風景
そういったものが日本には当たり前に存在し、自分の中に蓄積されている。
すべてのものが季節を感じさせてくれる。五感を総動員する感覚。
きっと私のDNAレベルまで、組み込まれているんだ。そう実感した。
娘に合わせてゆっくり進むと、時間もどんどん豊かになる。
いつも急いで、いつも焦って、いつも前ばかり見ているけど、草花は変わらずにおおらかな流れで生きていることに気づく。
来年のことなど考えてない。
過去のことなど悔やんでない。
今の温度を、天気を、空気を受け入れている。
いつも先に先にと気持ちが急いているなら、反対にゆったりとした時を感じたらどんな変化が起きるだろう?
なんかそんな実験をしたくなった。
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