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選択C受講の手引 掲載文発表とその後

■「選択C受講の手引き」配布

 いやぁ、久しぶりの投稿です。 多くの方にアイデアやアドバイス、激励をいただきました。感謝いたします。
 講座の設計自体は遅々として進んでいませんが、講座(正式には「選択C」)を選ぶガイド冊子「選択C受講の手引き」(以下、「手引き」)を作成していただくため、自分の講座への素直な思いやラフ・スケッチのようなプランをまとめた文書を提示。終業式(3月19日・木曜日)に高2の担任の先生方に配布していただきました。
「手引き」は公の文書です。発表の日を待たずに「抜け駆け」はできません。

■「手引き」掲載文書

 さて、以下は「手引き」に掲載した講座の紹介です。


講座名 戯曲を創造的によむ訓練 定員数 40名                講義の目的および概要
 ふだん映画やお芝居を見て、「自分ならこう作るんだけどなぁ……」と思ったことがある人は、この講座の履修を積極的に考えてみてください。
 戯曲の特徴。それはどのような形であれ、上演を目的としていることでしょうか。ですから、上演にまつわるさまざまなことが戯曲の「よみ」には求められます。
 この講座の目的は、そのような戯曲の特徴を踏まえたうえで、平面の戯曲をいかにして上演する作品として「よむ」か。私と諸君とで検討し、見つけていく共同作業です。「訓練」とは、そのような作業の積み重ねのことです。
 私は演劇や戯曲の専門家ではありません。諸君より少し長い時間、「見たかなぁ」という程度です。
 だからこそ、この領域に縁がなかった人も、どっぷり浸かってきた人も、どちらでもない人も歓迎します。
 思いも掛けないところからの発言を、私は期待しています。         教材
『ハムレット』(W.シェイクスピア著 松岡和子 訳 ちくま文庫)
その他、検討中です。                           試験および評価方法
授業時の取り組みや課題の発表の成果、定期テストの成績などで総合的に評価をします。                                  注意・禁止事項
・授業ではほぼ毎回、課題が出されるでしょう。
・古典戯曲や現代の作品を受講者の前で朗読してもらうことがあるでしょう。
・1月授業では「講座成果発表会」を実施するでしょう。校内、校外からゲストをお招きして講座での学びを発表するでしょう。
・『講座成果集』(冊子)を刊行するでしょう。

■新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の猛威を前にして

 上記紹介を高3の諸君は読んでくれて、明日(4/10)には講座の説明会、そして講座選択作業。そして、シーズンⅤメンバー決定の運びのはずでした。 緊急事態宣言により、勤務校は5月6日(水)まで休校となりました(これも2020年4月9日現在のことで、今後いかようにも事態は変化する可能性大です)。選択講座はまだその講座自体、成立をみてはいません。
「どのような講座にするか構想中」。思えば希望に満ちた話でした。
 苦悶の時間でしたが、希望につながる苦悶でした。

■何のための学校かの議論が必要

 それにしても、このような困難な時、つまり自分が意図せず病気を他者に移すこともあり得る、すなわち「病気」そのものになり得るのだという、存在自体の「罪」に向き合わざるを得ない苦悩の時だからこそ、「ハムレット」を介することで自分の経験する「苦しみ」(存在自体が罪だと認めざるを得ない)に意味づけをすることができ、魂の救済になるかもしれません。 
 それがどのような意味づけになるか、救済になるか。それは分かりません。 
 ただ、誰かが「そこ」にいなければ何も始まりません。これだけは確かです。 

 学校再開に向けて、さまざまな工夫が検討されています。その情熱と努力には本当に頭が下がる思いです。 でも、みんなで集まって学ぶことの意味、それ自体が問われているのではないでしょうか。 
 何のための学校なのか。
 その議論を回避して、何のための緊急事態宣言なのかと思います。

#選択講座 #COVID -19 #緊急事態宣言 #存在自体の罪 #学校






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