月曜日から金曜日まで何とか乗り切った。
１週間でもう既に、何の仕事をしたのか忘れるくらいいろんなことに手をつけた。
緊張しっぱなしの日々だったけど、どこか俯瞰してるような自分もいて。
分からないことだらけで頭の中でパニックを起こしながらも、何とかこなしている自分もいて。

あぁ、もう以前の私とは違うのだな、と思う。

知らないこと、分からないことが嫌で、誰かに泣きつきたくなるような気分にはならなかった。
そう、もっと若い頃は、まず頼れる人を見つけて縋っていたような気がする。

でも、今の私は大体どこの何が手がかりになるかを知っている。
扱う事業は違っても、今までやってきたことと共通することはある。
だから、泣き出しそうになるくらいの気持ちは意外と出てこなかった。

そして、今の私には得意なこともある。
それは、アピールチャンスと捉えてさらりとやり遂げてみせる。
難しい文章を読み解いて、必要な情報を取り出して、体裁の整った文章にすることは私の得意分野だ。
悩んで困っている風で相談したけど、結局さっさと仕上げてしまった。

でも、苦手なこともだんだんあぶり出されてきた。
とにかく大量のことを捌くのが苦手なのか、郵便物の発送作業はどうにもこうにも嫌いだ。
出してしまったら取り返しがつかないからかもしれない。
大量過ぎて、間違いのないように確認する術が限られていることも、不安さを増す。
これは私にとって特別に嫌な作業だと思う。

そして、何より上司が苦手かもしれない。
去年の上司と真逆過ぎて慣れてないだけかもしれないけれど。
お互いのことをちゃんと分かってないからかもしれないけれど。

感情を豊かに表現するのが去年の上司。
いつも冷静沈着なのが今年の上司。

何を考えてるのか、感情が表に出ないので分かりにくい。
いや、これはお互い様かもしれない。

何より怖いのは、やればやるほど仕事が飛んできそうなこと。
だからといってやらない選択肢はないのだけど。

何か知らないけれど、負けてたまるか！みたいな気持ちもなきにしもあらずで。

そして実は、後輩の指導も、部署の庶務的なことも課されていて、もうどうにでもなれという気もする。

ひたすらに、淡々と、でも、しなやかに降り掛かってくることに向き合っていくだけ。
とりあえず今はそんな気分でいる。