スキルを維持するには?
これまで私が得てきたスキルも知識も私のものだけど、そのまま持っているだけでは零れ落ちてしまいそうだ。
いつの間にかするすると指と指のあいだから抜け出して、もう戻ってこない。
ふと、そんな感覚に襲われた。
私の元に留めておくためには、意識して使える場面を作らないといけないのかもしれない。
仕事用に文章を書くこととか、資料を作るためにPowerPointやExcelを使うこととか、やらなければさっぱり忘れてしまいそう。
そのくらい、今の仕事ではこういうことをしなくても済んでしまう。
それはまあそれで楽だけど、あるときふと自分の中の何かがポロッと欠けていくような感覚が湧いてきた。
そして、いざ私にはできるはず!と意気込んでやってみても何だかうまくいかない。
そんな感じになりつつある今、まさに今日。
身につけるにはあんなに苦労したのに、感覚が鈍ってくるのはあっという間。
そう、スキルの衰えというよりは、頭の中が凝り固まってしまって、文章にせよ構成にせよデザインにせよ何も生み出されない感じになってしまっている。
もちろん、そんな大した力が身についていなかったからすぐにこんなふうになってしまうのかもしれない。
例えそうだとしても、少し前ならもっと手応えを感じながら作業ができていたはずなのに。
いくら苦しくても「できるはず」という感覚を信じてやっていたはずなのに。
何となくそんなことを考えていたら、Skillmeでお世話になった講師のサキさんの音声配信が流れてきた。
一段落ついたあとも、少しでもいいから毎日手を動かしてっていう助言。
これはスキルを保つためだけでなく、マインドを保つためにもきっと必要なこと。
そうか、やっぱりそうなのだな、と深く頷きながらこれを聴く昼休み。
もう一度、午後からデスクに座ってやってみる。
何も生み出せなくて苦しいんだけど、全然アイディアも湧いてこなくて前に進めないんだけど、それでもやってみる。
前のものが全然イケてないものだとしても、それを真似るところから始めて、少しずつ修正を加えたり、変えてみたり。
とにかく手を動かしてみる。
動かすうちに何となく形になってくる。
本当ならもっとよくできるかもしれないけれど、とりあえずの及第点に届いただろう。
やらなければやらないで済むことかもしれない。
でも、やらなければ私が失うものは大きい。
手に入れたものは永遠ではない。
使ってこそ磨かれるし、手元に残り続ける。
スキルは、何度でも手に入れられる。
ただし、それは育て上げたマインドがなければ維持できない。
マインドを枯らさないためには続けていくしかないのだろうな。
今、置かれた現状が望まない場所だとしても、私が得たことを手放すのかそうでないのかは私次第だということ。
このマインドを忘れないでいよう。
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