立ち位置が変わる
どんどん職場の中での立ち位置が変わる。
前の部署でやり残したことも、まだまだやりたかったこともあったのに、不本意な異動を遂げた私は、ジレンマを抱えたまま過ごしている。
しかし、そのジレンマが時間の経過とともに若干薄らいできているのは、何となく悲しくも淋しくもあるけれど事実だ。
その事実は、何だか自分で自分を裏切っているようでどこか苦しくもある。
今でも、前の部署に立ち寄れば何でも手伝いたくなる気持ちはあるのだけど。
実は最近、いろいろなことが舞い込んでくる。
部署内のこともそうでなくて部局を越えた横断的なことも。
単なる事業担当というよりは、もっと全体感を持てることも話を持ちかけられるようになってきた。
これを数合わせと捉えるか、私だからだと捉えるのかでだいぶ心持ちが変わる。
特に、横断的なプロジェクトチームは狙っていたので誘われて光栄だ。
つい先日空虚な自分を憂いていたけれど、その空っぽを埋めるかのように、タイミングを見計らったかのようにいろんな案件が飛び込んでくるようになった。
単純だけど、自分の価値を求めて来てくれるのであればそれはそれでとてもうれしい。
もちろん簡単なことや楽しいことばかりではないけれど、困難なことすらクリアできると思われるから頼まれるならば、それはありがたいチャンスでもある。
これって、仕事を押し付けられているわけではなく、これまでの自分が作り上げてきた自分についての成果なのだと思う。
私にはどんなことができて、どのくらいのことができそうで、という水準を自分が自分に合わせてレベルアップさせていけば、それに応じたレベル、内容にチャレンジさせてもらえるようになるのではないか。
誰でもできること、みんなと同じくらいのところで止まっていたら、自分で選択肢を持つことはできないし、誰かに見つけてもらうことも難しいだろう。
もう、ある意味自分の進む道も、自分の居場所も引き寄せているのかもしれない。
ちょっとそんなふうにも思えてきた。
あのとき、こんなふうに書いたことはやっぱり間違いなく、今を予言しているかのようだ。
もちろんどんなに今の場所で期待されて何かに抜擢されたとしても、この職場に留まるつもりはなくて、外に出たい気持ちは変わらずにある。
でも、こうして立ち位置をバージョンアップさせていくことで、私という存在はどんどん明確になってくるような気がするし、明確になった分、外にも私という人間を説明しやすくなるだろう。
よし、また前へ進めているはず。
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