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産後ケアホテルのすすめ

瀕死状態の産後にあって「なにこれ助かるー!」と思ったものは沢山ありますが、その中でも個人的にありがたかったのが『産後ケアホテル』です。私は退院後に10日間程宿泊して、最高だったのでもう一度宿泊したいなと思っていたのですが、クリスマスにお正月にとはしゃいでいたら宿泊可能な生後90日をそろそろ迎えてしまいそうなので、必要な誰かに届け!という気持ちでnoteを書かせていただきます。

noteを書くのによく利用していたホテルのロビー

「産後はケアホテルに泊まりたい!」ということは妊娠がわかった時から決めていました。理由は以下。

1.このタイミングでしか出来ない体験をしてみたい!
(産後ケアに宿泊できるのは赤ちゃんが3〜4ヶ月までのところが多い。ここを逃すともうチャンスが訪れないかもしれない!)

2.出産予定日とパートナーの仕事のローンチ日がだだ被り
(妊娠前からスタートしていた大きなお仕事の責任者だったため話し合ってやり遂げた方がいいよね〜!と判断)

3.しかしワンオペできる自信は皆無
(子育ては未知のプロジェクト。スタートダッシュは同じにして情報格差が生まれないようにしたい…!)

泊まったホテル
HOTEL CAFNE
「産後ケアホテル」改め「産後ケアリゾート」を謳っているCAFUNEさん。

新しい家族のはじまりの瞬間を、そして未来の生活を専門家とともに素晴らしいものにしていく『ファミリーハネムーン』をお届けします。

公式webより

というコンセプトに惹かれて決めました。体験型オタクにわかりやすく説明しますと「泊まれる演劇」をやっているSUISEI, Inc.が手がけるホテルです。

お部屋はこんな感じ(公式HPより)

良かったポイント

▶︎退院日に応じて臨機応変に日程変更をしてくれた
退院してそのままの足でチェックインする予定だったので、退院日から予約をしていました。しかし、難産が故に私の退院が3日延期、さらにぴちゃん(子供のあだ名)の退院が1週間延期に。予測できない育児の洗礼を受ける中、スムーズに日程変更していただけて助かりました。

母子ともに退院して娑婆に戻ってこれた初日のありがたきお言葉…

▶︎1日5食、バランスがとれた食事が出る(3食+おやつ+夜食)
産後の体力回復のために考えられた食事が決まった時間に出てくるので、生活リズムが整い、しっかり野菜を取れるのがありがたや…でした。

朝食はテイクアウトOKのバイキングなので晴れた日はピクニックしたりも

▶︎24時間、好きなタイミングで子供を預けたり、お部屋に連れてきてもらったりできる
体力が回復するまでは多めにみてもらって、パートナーが泊まりにくる際には練習も兼ねて長めにお部屋にいてもらったりしました。

新生児のプロが見てくれるので安心して母子共にすやすや眠れました

▶︎ご自愛ができる!美容ケアができる!
産後は1ヶ月浴槽に入れないので身体が冷える〜!(家では産後悪寒戦慄におそわれました)CAFNEでは

・よもぎ蒸し
・足浴
・ヘッドスパ&マッサージ
・整体
・アロマトリートメント
・ジェルネイル
(一部有料)

などのケアメニューを受けることができたので、毎日よもぎ蒸しをしてぽかぽかになり、今まですべての行動が「お腹の子のために」だったのが「自分の癒しや美容のために」ゆったりとした時間を使えるのが嬉しかったです。

毎日よもぎ蒸しをしたおかげで鬼のようなむくみが改善されました。

▶︎LINEでやりとりができる
個人的には重要ポイントでした。私は「自分の要望のために人をお呼びする」ってのがすごーーく苦手で、入院中も「こんなことで呼んだら迷惑かな」と考えてしまいナースコールを押すことができない呼び出し下手野郎でした。CAFUNEではすべての連絡がLINEで完結するのでとても気楽で、ささいな質問もしやすくて助かりました。

見返したらかなり色々聞いてる。K2シロップの飲ませ方わからない私の新米ぶりかわいい。

▶︎自分以外の人も泊まれる
施設によっては母と子のみしか泊まれないところもあるのですが、CAFUNEではパートナー等他の人も泊まることができます。これ大事。そして、同じ敷地内のホテルに遠方に住む両親が泊まりに来て過ごせたのも良かったです。出産前の引越しに失敗した我が家だと泊まってもらえる場所もなかったし、ホテルの方がレストランで一緒に食事したりもできるし、両家親族大集合が出来たのもこの空間のおかげかなと思います。羽田空港から近いので実家があまりにも遠方〜!って方にもおすすめ。

待ち合わせもしやすいロビー

▶︎面会がカジュアル
親族はもちろん、友人にもほやほやの新生児に会いにきてもらうことができて、小さな子含めてラウンジでゆったりおしゃべり出来たのも最高でした。

美味しいドリンクが取り揃えられたラウンジ助かる…家だとまだこんなおもてなしは無理だった…


▶︎パートナーへの育児指導をしてくれる
お風呂の入れ方、おむつの変え方、授乳の仕方、トラブル対応など、はじめての新生児育児は知らないことだらけ。病院でも育児指導はしてくれるのですが、何故か瀕死状態の母親にのみ。(面会NGが主流になったコロナ禍以降なのかもしれない&病院によるとも思います)

そうすると育児に対する情報格差ができてしまうのでお互いにとって不幸かなと。CAFUNEにはパートナーも宿泊できて、助産師さんが丁寧にレクチャーしてくれた結果、勉強家なのも功を奏して「私よりよく出来る奴」が爆誕し、ダブル育休に突入したその後は「神様夫様…!」という状態で足を向けて眠れない程に頼りになっています。

ラウンジでくつろぎながら色々教えてもらっている様子を見ていました。

▶︎助産師さんが身近で、些細なことでも相談できる
例えばぴちゃんの場合、勢いよくミルクを飲みすぎるから哺乳瓶はこの種類に変えた方がいいとか、便秘の時はこのミルクが良いとか、この揺れ方が一番眠ってくれるとか、ネットや本ではわからない個体差によるベストな方法を教えてくれてその後も助かっています。世間話ができるお茶会や多種多様なワークショップなどもあって話しやすい雰囲気でした。

これはWSがないと生涯作ることがなかったであろう足形アート


▶︎新生児期にしておきたいことが全部ホテル内で完結する
上の足形アート等のWSもですが、ホテルから一歩も出ずにメモリアル行事ができるのも魅力。私はマタニティ期の丸い自分に耐えきれず写真をほぼ残していなかったのですが、産んだ後に「えー!こんな可愛いベイビーが入ってたのか写真撮っておけばよかったな」と思ったのでニューボーンフォトは撮ってみたいなあと思ったものの、とてもスタジオに行ったり出来る体ではなかったのでホテルの部屋で撮影できるのはありがたかったです。

雑な顔隠しすみません…笑


▶︎普通のホテルの中にある
HOTEL CAFUNEは川崎キングスカイフロント東急REIホテルの一部が産後ケア専用になっているという形です。まるまる一棟ケアホテルの方が好き!という方もいるとは思うのですが、私にとってはこの「普通のホテルの中にある」というのがとても良かったです。出産後すぐはまともに動けず、社会との接続が断たれた感じになりマミーブレインを恐れていたのですが、ホテル内の移動がちょうどいいリハビリになり、カフェで脚本を書いたり、電源Wi-Fi完備のコワーキングスペースでちょこっとオンラインMTGをしたりしていると、割と早く以前の自分を取り戻すことができたように思えます。

コワーキングスペース使い勝手よすぎた

しかもホテル内のカフェ、夕暮れに絶景をバックに突然ライブがはじまったりして雰囲気が最高でした。

友達が来た時は川沿いをコーヒー片手に散歩したりできたのも嬉しかった

▶︎景色に飽きない
目の前は多摩川、日々表情を変える空、大好きなマジックアワー、空を抜ける飛行機、川沿いを走るワンちゃんなど、窓の外をずっと見ていても飽きない立地が好きでした。そして個人的には羽田空港が近く、色んな国の人がいて日々交わされる会話が面白かったので全然飽きませんでした。可能性だらけの0歳児を抱え、世界に飛び立つ飛行機を見てると、これからの未来が明るくひらけていくような気持ちになれて良かったです。

夕陽が沈む様子を眺めながらゆったり過ごせるの最高〜!


▶︎子供も世界の一員になった感覚に
病院ではまだ名前がついていなかったので、私のベイビーとして呼ばれていたぴちゃん。CAFUNEでは助産師さんやホテルスタッフさん達が「今日はぴちゃん朝からご機嫌ですよ〜」とか「ぴちゃん可愛いですね〜」と名前を連呼してくれることで、はじめて社会と子供がこんにちわした感覚がありました。

チェックアウト時にいただいたカード!宝物!


というわけで、まだまだ書き切れない魅力があり長文になってしまいました。やっぱりまた行きたくなってしまった〜!今なら一ヶ月検診前で入れなかった大浴場にも入れるし、仕事だってもっとバリバリできる!環境ももっと楽しめる!もう少し大きくなっても行ける育児ケアリゾート熱望です。笑 

他にも、区の助成金が出るホテルだったり、場所から価格からサービスからいろんなタイプの施設があるので自分に合いそうな場所を調べて行かれるのが良いかなと思います。私も初めてのことで不安もあったので、事前に見学に行ったりして決めました。生後90日以降でもOKなところがあれば、まだ行ってみたい気持ちもあるので他に良かった施設などあったらぜひ教えてください◎

産後ケアホテル事業、もっと広がりますように。運営にも気を使うしまだ認知されきってない部分もあるし、きっとものすごく大変なことが多いんだろうなと見ていて思いましたが、新しい事業にチャレンジしてくださっている皆様に感謝です。それでは〜!



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ありがとうございます。面白い体験を作ることに還元していきたいと思います。