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【聴いて覚える】商法総則の原稿【2021年12月目標】

2021①問題 1

商法上の支配人に関する次の記述のうち、正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。なお、小商人については考慮しないものとする。(5点)

ア.支配人は、商人に代わってその営業に関する裁判上の行為を除く一切の行為をする権限を有する。

解答 ×

支配人は、商人に代わってその営業に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をする権限を有する(商法21条1項)。

イ.商人の営業所の営業の主任者であることを示す名称を付した使用人は、相手方が悪意であるときを除き、当該営業所の営業に関し、一切の裁判外の行為をする権限を有するものとみなされる。

解答 ○

商人の営業所の営業の主任者であることを示す名称を付した使用人は、当該営業所の営業に関し、一切の裁判外の行為をする権限を有するものとみなす。ただし、相手方が悪意であったときは、この限りでない(商法24条)。

ウ.商人は、支配人を選任したときは、その登記をしなければならない。

解答 ○

商人が支配人を選任したときは、その登記をしなければならない。支配人の代理権の消滅についても、同様とする(商法22条)。

エ.支配人は、商人の許可を受けなくても、他の商人の使用人となることができる。

解答 ×

支配人は、商人の許可を受けなければ、次に掲げる行為をしてはならない。①自ら営業を行うこと。②自己又は第三者のためにその商人の営業の部類に属する取引をすること。③他の商人又は会社若しくは外国会社の使用人となること。④会社の取締役、執行役又は業務を執行する社員となること(商法23条)。

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