私のカカオとのストーリー(講師自己紹介)①

こんにちは。OPENER Chocolateのオーナーショコラティエの山内智子(やまうちともこ)と申します。講座を始める前に、自己紹介的に私のカカオとのストーリをご紹介しておきます。

現在は神奈川県逗子市にある工房で日々ローチョコレートを作るショコラティエとして活動しています。

ローチョコレートとの出会いは2011年。私はまだ大学生の頃、健康オタクでローフードも取り入れていた母が「すごいものを見つけちゃった」と。そんな母に連れられて京都のローチョコレート店「Cacao Magic」で初めてローチョコレートを食べることになります。

ローチョコレートのボンボンショコラは真っ黒で、見た目はシンプル。しかし、口に入れた瞬間にびっくり。「何このチョコレート…!」それは自分の思い描くチョコレートとは全くちがい、言葉にならないほど衝撃的でした。

カカオマジックの麻すみのローチョコレート

そのチョコレートは生命感たっぷりで、カカオそのままをいただいている感覚がしました。

それからというもの、その味が忘れられずにいました。しかしながら、当時ローチョコレートを買えるところは近くにありませんでした。そのため、ローチョコレートに近い(甘すぎずカカオを感じやすい点で)ダークチョコレートを大好きになりました。

大学を休学して滞在していたカナダのバンクーバーやニューヨークでは、とにかく色々なダークチョコレートを買って食べていました。その時の友人が日本に来た際は、自国のチョコレートを持ってきてくれたりと、親しい人には「チョコレート好き」として認識されていたと思います。

日本でも引き続きさまざまなチョコレートを食べていました。そんななか、社会人になると都内の美味しいお店に興味を持ち始めます。

そのなかでも様々な文化を融合させたモダンフレンチの世界観にあこがれ、デセールの工夫された見た目のお茶目さ、美しさに魅了された時期がありました。
(ただ、それらは甘すぎて、食べた後の後味が重くどうしてもなんとなく具合が悪くなってしまう。そのデセールの見た目の華やかさとローチョコレートの味わいを融合したい、という思いが今OPENER Chocolateのチョコレートで色付けを積極的に行うスタイルにつながっているのかなとも感じます。)

そんな社会人時代を経て、「描きたい世界観がある」「社会がよくなると心から思えるものを取り扱いたい」という理由で会社を辞めようとするとき、(OPENER Chocolateをはじめた理由はこちらの記事でご紹介いただいています。)

殴り書きで字が汚すぎて恥ずかしいですが..!当時、使命感が湧いたものの自分が厳密に何をしたくてどのように形にしたらよいかはそこまでよく分からなかった。なのでひたすら自分の感情や気持ちを書いていたジャーナリングノート。

ふとCacao Magicのことを思い出して、ホームページを見たのでした。

すると、ちょうどローチョコレート作りを教えてくれる講座が開催される予定であることを知ります。

しかもなんと、募集枠は残り1席。

通常は京都で開催している講座なのに、都内からアクセスのよい逗子で行うとのこと。

何十万円もするようなとても高価な講座だったので値段を知り一瞬たじろいだのですが、残り1席というところで近くでの講座の開催を知ったことに運命的なものも感じたし、「あのチョコレートを作れるようになるなら」という思いで参加することに決めたのでした。

私のカカオとのストーリー(講師自己紹介)②へ続く


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