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神々の住む土地、ギリシャ(2) サントリーニ島2 (Oia, 2014.8)

※この旅日記は2014年夏のものです

旅行時期:2014.8
同行者:友人
テーマ:美しい景色を堪能する、猫と戯れる

 □Day1(Fri.) 前日夜NRT発→サントリーニ島フィラ着
■Day2(Sat.) サントリーニ島(イア)
Day3(Sun.) サントリーニ島(フィラ)
Day4(Mon.) サントリーニ島→アテネ
Day5(Tue.) アテネ
Day6(Wed.) メテオラ
Day7(Thu.) アテネ→NRT着

前日の移動の疲れもあり、7時半に起床。朝の光が美しい。

8時に朝食をとった。宿泊しているのはやはり欧米系の人が多かったようで、アジア系を見かけない。レストランは空いてる。店員も宿泊客もおしゃれな人しかいない・・。

ビュッフェ形式の朝食はどれも美味しい。特にヨーグルト。なお、ジュースだけは薄すぎて美味しくなかった。

ホテルのロビーも美しい

朝食後、枕元に2ユーロとギリシャ語で『ありがとう』と書いた紙を添え、9時半頃に宿を出た。


フィラ中心街側のバスターミナルに到着するも、バスの行き先には英語の表記がなく、ギリシャ文字のみでハードルが高い。イア!イア!という言葉のみを頼りにバスに乗った。あやうく空港行きのバスに乗るところだった。危ない・・。

バスの右側シートに座ったら、とても景色がよく見えるいい席だった。赤茶の崖と、青い海、白い建物・・という景色がひたすら繰り返される。

中古で買ったSONYのビデオカメラで、友人と二人「今からイアに行きます!」と実況撮影するなどした。

余談。このときはPentax K-5ⅡsとNikon J1とSONYビデオカメラを持っていった。「綺麗な写真が撮りたい」「動画も撮りたい」「友人と二人で自撮りもしたい」という3つの条件があり、K-5Ⅱsの動画性能がダメダメなのと、タイマー自撮りができないためにこのようなことに・・。今(2022年)思うとよくやったなと。若いってすごい。怖い。

30分弱でイアのバスターミナルに到着。可愛い犬がいた。美味しそうなジェラートに心惹かれるが、とりあえず観光が先だ。

ギリシャ教会裏の広場を通る。

この教会はもちろんギリシャ正教の教会だ。国民の9割以上は正教徒で、伝統を重視しイコン信仰が強く、教皇のような存在はおらずそれぞれの教会が自治をもって独立しているそうだ。

広場にはスライム売りのアラブ系おじさんがいた。みんな同じスライムを売っている。あと、犬が多かった。

とても空いているな・・と思ったのだが、この国(多くのヨーロッパ圏?)は日本と2時間くらい生活スタイルに差があるようで、朝10:30は現地の8:30くらいの感覚だと思うと、この空き具合は納得した。ヨーロッパのたちは夜遅くまで騒ぎ、朝は遅くまで寝ている人が多い印象(特にスペインやイタリア、ギリシャは・・・)。

この広場は広々していて良い。ここ以外は道幅がとんでもなく狭く(すれ違うのもやっと)、とにかく混んでいた。

君、スターウォーズに出てなかった?

広場を出て右方面にどんどん歩く。建築に景色に、ただただ美しくてシャッターを押す手が止まらない。よくパンフレットで見かける青い屋根の教会も発見した。教会の先は分かれ道になっており、海側(左)に進んだ。

どこを歩いても白、青、ピンク。
これでもかってくらいに景色が美しい。そして人が多い。

土産物屋で売られている品々はどれも色鮮やか。

ロバさん、あやうく買うところだった
本物も通りますよ

そして、とにかく暑い。暑過ぎて、犬もバテてるし我々もバテバテだ。お腹は空いていないが、休憩したい。

犬が軒先で寝そべっているその店は、なんと営業中だ。午前からやっている稀有なレストランだ。カフェ利用もできるらしい。

https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g482941-d1802303-Reviews-Lotza-Oia_Santorini_Cyclades_South_Aegean.html

喜び勇んで入店し、テラス席に陣取ってピスタチオアイスクリームを食べ、オレンジジュース飲んだ。友人はアイスティーを注文していた。この旅でオレンジジュースを飲んだ回数は数え切れない。疲れが癒やされた。

レストランを出たら犬は起きたところだった

その後、分かれ道を右方向に進んで一番端っこまで行ってみたところ、風車と教会があった。

絵画のように美しい色合い

風車近く、まだ1歳に満たないベビーを抱っこして観光しているヨーロッパママがおり、そのベビーと目があってキュンとした。(許可なしのストリートスナップです)

端っこには風車と教会以外は何もなく、そろそろお腹が空いてきたのでまた青い屋根の教会方面へ戻ってきた。
シーグルレストランというところでパスタ、グリークサラダ(トマトとチーズときゅうり、オリーブオイルベース)、ピーチティーをいただいた。

素晴らしい眺望
サントリーニ島での飲み物はオレンジジュースか紅茶かオレンジ味のアイスティーか・・

テーブルクロスは紙で、ラフな感じのお店。暑さ対策なのか扇風機が水を撒き散らしていた。
下の階と上の階に席があり、下のほうが日陰になっていて青い教会がよく見えた。最高のビューポイントだ。(よく見ると少々プラゴミが見えたりもしたが…)

リーズナブルな料理で素晴らしいビューを楽しめるありがたいお店だったのだが、残念ながら2022年現在は休業中(一時休業?)らしい。

こんな景色を肉眼で楽しめるレストランがあるなんて・・

その後、夕暮れビュースポットである要塞の下見がてら、近辺をお散歩。

まだまだ暑くてぐったり
バテている
バテてたのにカメラをみたらポーズを決めてくれた犬
もふもふしてて暑そうだね

要塞に到着すると、ランチのときに見かけた犬もなぜか来ていて、暑さでバテていた。

場所を確認し、まだまだ夕日には時間が早いので、他のビュースポットを探してひたすら東に進んだ。

公園を抜けて、イアの中心街の東端と思われる場所から見た景色はとても綺麗だった。夕飯を予約しようと思って電話したが、満席だったので断念。

夕日はやはり要塞のところから見るのが良さそうなので、とりあえず要塞に戻る。道中、水を購入。冷たくて生き返る・・まさに命の水だった。暑いし喉乾くし日差しも強いので、公園で日焼け止めを塗り直してから要塞へ向かった。

要塞の真下あたりの湾にも寄った。ロバが暑そうにしていた・・

暑そう
真っ青な空に映えてた見知らぬ人

要塞に戻ってきたものの、夕日まではまだ時間がある。

徐々に混んできた。二人でぼんやり海を眺めていたところ、欧米系カップルから「ここで僕たちの写真撮って」と頼まれて撮ったりした。
「今日把握」という謎の漢字をタトゥーに入れている若者がいた。何を把握したんだ。

夕暮れを待っていると、さらに人が増えてきた。アジア人女性の集団がとんでもなく厚かましくて文化の違いにびっくりした(とはいえ日本人も集団ならああいう迷惑行為してしまうのかも。旅の恥は書き捨てではない。常に気をつけよう)。
他方、アメリカ人が音楽をかけて宴会を始めたりしてカオスな状況に。
そのなかでベストポジションを確保していたのは写真家と思われる中国人のおじさん。立派な機材と共に淡々と一人で夕暮れを待っていた。

海と空の色が刻々と変わっていった。風車や白い建物の壁色が白、オレンジ、赤、紫と変化していく様子をただじっと見守った。日が沈むと方々から自然と拍手が起こった。

太陽が沈むと一人二人と去っていく。我々はもう少しだけ見ていようかとその場に止まった。沈んだあとしばらく経って、紫色だった空が紺色になり、夜に変わっていくのが美しかった。見届けてから要塞を後にした。

あと、宴会してたアメリカ人、ゴミは持ち帰ってくれ。ほんと頼むよ。

21時すぎにイアのバスターミナルに戻ってきた。夕飯を食べていないこともあり、どうしてもジェラートが食べたくてジェラート屋さんに入ってレモンソルベとココナツのジェラートをいただいた。美味しかった!後で調べたら、ここはイアのレストラン第一位のところだった。

https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g482941-d4221812-Reviews-Lolita_s_Gelato-Oia_Santorini_Cyclades_South_Aegean.html


バスターミナルでのバス待ち方がわからず、なんとなく列になって待つ。日本ならバス停があるはずだが、こっちにはそんなものない。案の定割り込まれた。

なんとか一番後ろの席に座れたが、前のカップルが椅子を倒し過ぎておりとても狭かった。かつ、隣の子供に腰や腕を蹴られまくり、ぐったりしながらホテルへ戻った。結局この日は夕飯は食べなかった。