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第1回 兵庫女王盃観戦記

15年ぶりの園田競馬場

2024年、ダートグレード競走の日程が大幅に変更となりました。それによって、昨年までは1月下旬に大井競馬場で開催されていた「TCK女王盃」が今年から4月の開催に移行し、兵庫県の園田競馬場に舞台を移して「兵庫女王盃」というレース名に生まれ変わりました。
筆者の愛馬(出資馬)のサーマルソアリング号(牝4)が栄えある第1回兵庫女王盃に出走することになり、園田競馬場まで応援に行くことにしました。
実は、園田競馬場には1度だけ行ったことがありました。15年前の2009年、神戸で仕事をしていた時に、やはり愛馬が園田競馬場に出走したのを応援に行きました。
そのときは、愛馬が1着でゴール板を駆け抜けたのですが、レース後に故障(ケガ)が判明してそのレースを最後に引退を余儀なくされました。
それから15年、関東に戻ってきてから、園田競馬場にくることになるとは思っていませんでした。

馬体重の発表〜パドック周回

パドック周回中のサーマルソアリング

第10レースの出走直前に、出走各馬の馬体重が発表されました。サーマルソアリングは前走(総武S)と比べてプラス2㎏。馬体は前走の状態をキープと言ったところです。普段はパドック(下見所)ではかなりイレ込む同馬ではありますが、初めての競馬場ということもあってか、いつもよりかはイレ込み具合はマシだったように映りました。コレならイケそうだ、と思いました。
ライバルのアーテルアストレアはプラス11kgで幾分馬体に余裕があるように見えました。逆にライオットガールは重め残りだった前走と比べて10kg絞ってきて、怖いのは後者の方だとパドックを見て感じました。

発走

サーマルソアリングの単勝馬券。

各馬が本馬場入場して、返し馬を終えると刻一刻と発走の時間が近づいてきました。と言っても筆者は愛馬が勝つことしか考えていなかったので、特に緊張することもなく淡々とレースまでの時間を過ごしていました。
発走時刻となり、ブラスバンドH.B.B.の生演奏によるファンファーレの音色が場内に響きわたります。演奏が終わると各馬が次々とその馬体をゲートに収めていきます。
最後の馬の枠入りが完了すると、ゲートが開いてレースのスタートが切られました。好スタートからハナを切ったのは昨年のレパードステークスの勝ち馬・ライオットガールでした。サーマルソアリングもマズマズのスタートから好位3番手の外目を追走、アーテルアストレアはいつも通り後方に構えてレースは進み、残り1周を迎えました。

勝ちに行った結果

後方にいたアーテルアストレアが徐々にポジションを上げて行き、先頭集団に近づいてきます。外から被されないようにサーマルソアリングも連れて上昇を開始します。すると、先頭を走るライオットガールもペースを上げて後続を振り切ろうとします。最終コーナーでは、逃げるライオットガールを追うサーマルソアリングとアーテルアストレアが交わせるかどうかの勝負になりました。
しかし、ライオットガールの脚色は衰えません。先にサーマルソアリングが脱落し、2頭の勝負となりましたが、逃げたライオットガールがアーテルアストレアに2馬身の差を付けて第1回兵庫女王盃の栄冠をモノにしました。
我が愛馬は勝ち馬から5馬身離された3着という結果に終わりましたが、力を出し切ってのこの結果なので悔しさはありません。上位2頭は重賞の勝ち鞍があり、現状では力が1枚上だったということだと思います。
我が愛馬はまだ4歳。ケガさえなければまだまだ強くなる要素はあります。今後の活躍を期待してしまうレースでした。

最後まで拙文にお付き合いくださりありがとうございました。

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