糸村きび

主に調べもの記録とラクガキ置き場。ボーっと物思いにふけるのが至福。

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  • 万葉集絵日記

    万葉集を読み始めました。調べたこと、考えたことなどを絵とともに。

最近の記事

秋の味覚 どんぐりクッキング

ドングリを食べてみたい人って意外と多いと思う。  いろいろ作ってみたので覚え書き。まずはアク抜きから。水に晒すなどして3日ほどかかる。  アクが少なくそのまま食べれる種類は、ミルサーやドライコンテナなどで粉にしてすぐ使える。  アク抜きすると風味が控えめになるが、おやつからごはんまで幅広く利用できる。去年と今年で20品ほど挑戦したので、ここからは上手く作れたものをご紹介。 作ってみて気付いたこと ・油は乳化剤が入ってないものを使う。膨らみが悪くなるため。 ・発酵後に乾燥

秋の味覚 どんぐりクッキング

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    4本

記事

    読書の秋

    読書の秋

    5・6番歌 ホームシックはよく燃える/万葉集絵日記

    万葉集調べもの録。今回は、行幸にお供した人のお家が恋しい歌。前回と同じく「長歌+反歌」の形式。 霞立つ 長き春日の 暮れにける わづきも知らず むらきもの 心を痛み ぬえこ鳥 うら嘆け居(を)れば 玉だすき かけの宜しく 遠つ神 我(わ)が大君の 行幸(いでまし)の 山越す風の ひとり居る 我(あ)が衣手に 朝夕(あさよひ)に 反(かへ)らひぬれば ますらをと 思へる我(あれ)も 草枕 旅にしあれば 思ひ遣る たづきを知らに 網の浦の 海人娘子(あまをとめ)らが 焼く塩の 

    5・6番歌 ホームシックはよく燃える/万葉集絵日記

    3・4番歌 「いってらっしゃい」というよりは/万葉集絵日記

    万葉集の調べもの録。3番歌と4番歌はセットで狩りの歌であり長歌に反歌がつく仕様。長歌は和歌の形式のひとつ。その名の通り長い。 やすみしし 我(わ)が大君の 朝(あした)には 取り撫でたまひ 夕(ゆうべ)には い寄り立たしし み執(と)らしの 梓の弓の 中弭(なかはず)の 音すなり 朝猟(あさがり)に 今立たすらし 夕猟(ゆうがり)に 今立たすらし み執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり たまきはる 宇智(うち)の大野に 馬並(な)めて 朝踏ますらむ その草深野(くさふかの

    3・4番歌 「いってらっしゃい」というよりは/万葉集絵日記

    2番歌 混沌の湖で泳ぎたい/万葉集絵日記

    万葉集、読みはじめました。冷麺はじめました。今回は国見で苦しんだ。2番歌は舒明天皇が香久山から詠んだ何とも眺めが良い歌。 大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原(くにはら)は 煙(けぶり)立ち立つ 海原(うなはら)は 鴎(かまめ)立ち立つ うまし国そ 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は *拙訳* 大和には たくさん山があるが 天香久山に登り立って 国を見てみると 広大な土地からは 煙が湧き立つ 雄大な水面からは 鴎が飛び立つ

    2番歌 混沌の湖で泳ぎたい/万葉集絵日記

    1番歌 ナンパの必勝文句/万葉集絵日記

    古典素人だけど万葉集を読み始めた。少しでも血肉になるように分かったことなどを纏めていこうと思う。兼備忘録。万葉集とは雄略天皇のナンパで幕を開ける4500首超えの歌集である。 籠(こ)もよ み籠持ち 堀串(ふくし)もよ み堀串(ぶくし)持ち この岳(おか)に菜摘ます児(こ) 家聞かな 名告(の)らさね そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居(お)れ しきなべて われこそ座(ま)せ われこそは 告らめ 家をも名をも *拙訳* カゴよ 良いカゴを持って 堀串よ 良い堀串を

    1番歌 ナンパの必勝文句/万葉集絵日記