【opnlab letter】高専イベント、こどもとITなど「AIとメディア」について考えてみた
2023 9月6日配信
こんにちは。オプンラボの上野です。
しかし、毎日暑いですね、皆さまいかがお過ごしでしたか?
猛暑の年は厳冬になる可能性が高いそうで、この予測が外れることを祈ります。
人にフォーカスしたコミュニケーション(広報・セミナー・コンテンツなど)を得意とするオプンラボでは、「出る杭を魅せる」お手伝いと「出る杭を育てる」キャリアプログラムの提供を行っています。
さて、今回お届けするオプンラボは?
―高専のイベントをお手伝いするオプンラボ
―予告「こどもとIT」に記事掲載
―スナックおぷんらぼのお知らせ
―リアル変人図鑑
◆全国高専K-DASHサマーシンポジウム2023~「ものづくり×AI×課題解決」で取り組むスタートアップ人材育成~を開催しました
オプンラボでは、高等専門学校(高専)の教職員の方を対象としたAI人材育成のためのイベントの企画運営を行っています。教職員自らが主体的に外部と連携し、最新の情報を学び続けようとするマインドを醸成することを目的とする教員向け研修会です。
2023年3月25日、26日に開催したシンポジウムの続編として、8月21日、22日に「全国高専K-DASHサマーシンポジウム2023~「ものづくり×AI×課題解決」で取り組むスタートアップ人材育成~」を開催しました。今回はAIだけでなく、そこにスタートアップに関する情報も絡めたイベントになりました。
https://kinmiraikosen.jp/2023/07/21/230821-22_kdash/
今回のサマーシンポジウムでは、ウルシステムズ会長の漆原さんやベンチャーキャピタル「ANOBAKA」の長野さんなど、前回のシンポジウムと同様に、なかなか豪華なメンバーに登壇いただき、活発な議論が展開されました。これをクローズドなイベントに終わらせるのはとてももったいない、という声も頂戴しています。
サマーシンポジウムのリーフレットのデザイン案は実は2種類あって、ソーダを意識した水色と、レモンスカッシュを意識したオレンジ色とレモン色がありました。夏らしさはこっちだろうと、レモンスカッシュが社内で採用されましたが、一部にはレモンサワーではないの? という噂があるやなしや。
詳しい開催内容は、高専K-DASHニュースレターに記載して報告します。また近未来KOSENのサイトでも報告したいと考えています。乞うご期待!
◆予告:「こどもとIT」に記事掲載
インプレスのWebメディア「こどもとIT」に高専関連の記事掲載が決まりました。
「高専とAI」と銘打ち4回連載予定です。近年、高専ではAI・データサイエンス教育に注力しており、各高専で先進的な取り組みが行われています。
富山高専、香川高専、石川高専、北海道の2高専(苫小牧高専、旭川高専)を取材して記事にしていきます。順次サイトにアップしていく予定ですので、興味のある方はぜひ「こどもとIT」のサイトをウォッチしてみてください。
https://edu.watch.impress.co.jp/
◆第3回スナックおぷんらぼ開催のお知らせ
その昔ゆる~く始めて、今期ゆる~く再開したスナックおぷんらぼ、復活してから3回目を迎えました。
「オプンラボにちょっと付き合ってやってもいいよ~」というお優しい方のご来店、お待ちしております。 https://note.com/opnlab/n/n5281d11dd60a
◆リアル変人図鑑~AI倫理からマクルーハンまで◆
2023年8月10日にリアル変人図鑑 Vol.2~小林啓倫~「書籍『AIの倫理リスクをどうとらえるか 実装のための考え方』から読み解くリード・ブラックマン博士の哲学と企業のAI倫理検討の実務」を開催しました。
小林啓倫さんをお招きして、ゆる~いトークを行いました。
https://www.opnlab.jp/post/20230810_keirin_ai
小林さんとの出会いは、10年くらい前に小林さんの書かれた『今こそ読みたいマクルーハン』の出版記念イベントに参加して、その場で名刺交換をして、セミナーへの登壇を依頼したことがきっかけです。その後もイベントやら原稿執筆などをお願いしています。
きっかけとなったマクルーハンの著作物は、読者に苦痛と忍耐を強いることがあります。誰かが入門編、具体的には「サルでも理解できるマクルーハン」といった形で私たちを案内してくれればいいなと思っていました。マクルーハン自身の著作だけでなく、関連する文献もほとんどが研究者向けで、一般の人にとっては理解が難しいことが多いのが現状です。
しかし、2013年に発表された小林啓倫さんの『今こそ読みたいマクルーハン』は、マクルーハンのメディア論について、わかりやすく解説してくれる稀有な書籍です。マクルーハンの考え方に興味を持つ人々にとって、その理論が少しだけ身近に感じられるようになりました。
マクルーハンのメディアに関する話は非常に広範かつ深遠なものなので、ここではあえて触れませんが、彼が残した多くの言葉のうち、同書でもページを割いている「テトラッド」(『メディアの法則』)についてだけ紹介します。
「テトラッド」とは「4つの組」という意味です。どのようなメディアにも「強化」「衰退」のほかに「回復」「反転」を加えた4つの機能(5つ目は存在しない)を見ることができます。
・「強化」=それは何を強化し、強調するのか?
・「反転」=それは極限まで推し進められたとき何を生みだし、何に転じるのか?
テトラッドというフレームワークを活用して、身近なメディアをこの四象限に当てはめてみましょう。
マクルーハン自身が具体例をいくつか挙げていますが、わかりやすいものとして「クレジットカード」があります。
・クレジットカードは利用者のイメージを強化する
これをスマートフォンに置き換えるというのは誰しも考えることでしょうし、AIでテトラッドを検証しても面白いと思います。4つのうち「回復」の発見が一番難しいと思いますが、テトラッドというフレームワークを活用して、身近なメディアをこの四象限に当てはめていくことで、実ビジネスの現場で応用できるかもしれません。
もう10年も前の本なので、現在は品切れですが、大幅な加筆修正をして、新たな出版社から改訂版を刊行する予定です。メディア論に興味をお持ちの方に、ぜひご一読をお勧めします!
最後までお読みいただきありがとうございました。
じんわりきたら「サポート」もよいですが「スキ」をぜひ^_^