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〈キャラ語り〉【FE エンゲージ-邪竜の章】腕輪の世界のキャラ語り

貴方がいて彼らがいない

(ネタバレあり)
異界のエレオスに登場する味方ユニット達の使用感やその人となりについて、前回では語り尽くせなかった部分も含めてこちらで書いていきます。

全体を語った前回はこちら:


エル

異界の主人公で、槍と竜石を使う邪竜ノ娘です。個人スキルは設定の通り、イル/ラファールを守ることに限定されたスキルで、終盤は実質個人スキル無しになります。

トライゾンの性能が高く、主人公らしく穴のないステータスですが、竜石含めも間接攻撃手段がないところがネック。最初のターンに近くの味方からスレンドスピアをもらうところからスタートします。絆レベルが低いので大活躍は見込めませんが竜族のためどんな紋章士とも噛み合い、物語前半は戦闘、後半はサポートのような使い方をしていました。

最終戦は盛り上がる気がしてマルスを持たせてました。結果的に回避や攻撃力など少しずつ足りない能力を補っていたので良し。

作中の活躍、というか重い使命を誰にも明かさず一人で背負い込んで結果潰されそうになってます。これ人のことは言えないですが、シリーズ通して大人の竜族ってコミュニケーション苦手すぎじゃないですか?(レア様さぁ!ってなったり、デギンさぁ!ってなったり。)勝手に孤高になっているイメージがあります。そのくせ根っこの部分は慈愛だったり利他の心だったりするので困ったものです。

その前に言うことあるでしょ、グオオッじゃないよ。

エルは旅の中でそのことを自覚していき考え方を改めます。ですが、すぐさまフルオープンできないところは仕方ないでしょうか。シナリオの都合とか言わない約束。事実はどうあれイル/ラファールを生涯の半身であると認めており、性能としても設定としても二人で一つのような存在感でした。


イル/ラファール

邪竜の子は必ず二人一組という新設定のもと、エルとともにリュールの前に顔を出す裏主人公です。最序盤から言われている通り、基礎的なステータスを現在のレベルより遥かに低く設定されており、戦闘=敗北の護衛対象ユニットです。

ルヴァンシュの性能と個人スキルを組み合わせると意外とあなどれない必殺になるのですが、そもそもの力は低く、邪竜の章中では攻めに回せるような余裕はありません。この斧はパネトネにあげます。ここはアナウンス通りサポート寄りの指輪をあげるのが良いと思います。

幸いにして彼も竜族のためカムイやベレト、ルキナなどの攻めなくても攻めの補助ができる紋章士とよく噛み合います。四章までベレトと組ませていました。

彼もまた、邪竜ソンブルよって思いを歪められた一人です。正直いくつ出すんだよって思いました、洗脳アイテム。味方になる予定のキャラと敵対させる場合、FEでは昔からこの方法がとられていますが、それにしたってソンブル側の駆使する道具は多いと思います。こんなことなら片っ端から自分の子に洗脳かけとけば勝手に殺し合わずに、今頃ちゃんとした手勢を整えられていたのでは。

きょうだい揃ってグオオッ。

ラファールはエルに対して鬱屈した感情をいだき、常に劣等感に苛まれています。隠していた実力を明らかにした時の反応が、「見下してくるところ、本当に嫌いだった」ってそういうことですよね。割り切れていない。力を持っていたとしても満たされない思いが強く、そこをソンブルにつけ入られることになってしまいました。やっぱコミュニケーションって大事だなあ。


セレスティア

どこかで見た女幹部。リュールすらもそのあまりの違いに戸惑ってしまいます。おぽのもたじろぐことしかできなかった。剣と魔法を使いこなし飛竜にまたがって味方の補助まで行えるムードメーカーです。異界ではこの人のネジが緩むのかよ。

まずもってサンダー系統を使えることがありがたく、加えて飛行ユニットのため速さも申し分なく位置取りもさせやすい便利なユニットです。個人スキル「ムードメーカー」は敵撃破時に自分の周囲に対し命中率を上げるという代物。魔法を使えることもあって切り込み役に最適な能力。

もちろんクラスは飛竜のため弱点は多めです。しかし専用職のスキル「魔法剣」がとても便利。剣で攻撃した時、体術と同じく敵の守備と魔防の平均値を参照してダメージを与えます。本編のセピアもそうですが、使える武器の種類が多く普通の壁キャラでは相手にしにくい能力です。

ポジションが似ているという理由でカミラの腕輪を付けがちでした。最後はチェインに参加してほしくルキナを着けていました。

最初にお目見えする、異なる歴史を歩んだ一人。元となる人と同じかどうかは歴史のみぞ知る。普段はボケッとしてる神竜様もこの世界では流石に真面目を取り繕うため、場を和ませる係がいません。そこで白羽の矢が立ったのが寄りにもよって彼女とは。

本編では散々好き放題やって退場するため、これから共に戦う仲間と意識付けるにはここまで極端にしないといけないんでしょう。良い悪いで言うならば間違いなく良い。四狗のセピアは家族家族言ってましたが、セレスティアは特にそんなことを言うことはなく、職場で慕われる上司感がありました。メンバーにもウェット過ぎないいい塩梅で接してるのも良き。

他者を慮れるリーダー。

ところでずっと気になっているんですが魔竜族ってなんですか。原初の時代に異界から来た側なんですか。


グレゴリー

痛いのが嫌いだけど狂人っぽく見せるためにあえて強がった格好をするセイジ。魔力が高いかわりに速さが低く、重さによって攻速が落ちやすいので案外ジェネラルに追撃ができません。最終盤に優秀な杖や魔導書を持ち込んでくれたり、なんだかんだで賢者って最高だなと思い出させてくれる人です。

前述のとおり高火力、鈍足が特徴のため、トロンとの相性はよく、追撃したければエクスカリバーを振るうことになります。杖方面もリザーブだの、リカバーだの強い杖を持っているので、腐らせようがありません。妨害杖も持ってきてくれるとさらに最高でした。(贅沢)

セネリオか、本編でグリがよく組んできたセリカを搭載していました。一撃がでかいやつにはよく似合う魔法指輪です。ちなみに指輪選択をした際、紋章士のことを「〇〇さん」と呼ぶのが◎。難点を上げるならシトリニカと運用が似通ってしまうので両採用はできなさそうなところ。

邪教の贄として捧げられようとしていたところを逃げ出してきたという四翼加入の経緯が語られます。勝手な妄想ですが、捧げられた結果生き残れたもののぶっ壊れちゃったのがグリで、すんでのところで逃げられたのがグレゴリーかもしれません。

本編のグリもですが、お腹を冷やしそうなパンキッシュスタイルながらなかなか知恵者として書かれているような気がします。あのポイントにドロー持ちを置けるのはグリだからこそでは。ポジション的には副官で、モーヴ亡き後すんなり後釜に収まります。最初から四人しかいないから順当といえば順当。

頭を使う役。

そのモーヴが命を賭して他の四翼メンバーを逃がすシーンが見どころですね。モーヴの決断に対してワープなら俺も使えるって返すのはFEでしかできなきやり取りで良い。


マデリーン

初期兵種が斧ジェネラルの少女です。意外なことに、固定ステータスのルイよりも守備があったりします。本編組は絆レベルのアドバンテージがあるため、単純なステータス比較はあんまり意味をなし得ませんが。

武器が斧、加えてジェネラルということで最後まで低命中率で戦うことに悩まされ続けます。トドメや攻めには使いづらきため、受けで頑張ってもらうといい感じの働きをしてくれます。HP減少の呪い「牙呪」(読みは「ガジュ」?)が地味に効いてしまうので守らせるタイミングは測りたいですね。

ジェネラル故の移動マス4マスが最後の最後で致命傷になり得ます。ブーツもない、そんな時どうすればいいか。答えは簡単、シグルドで解決です。本編で実証済みの組み合わせは即興のペアですらうまく機能してくれます。敵を受けるという点ではヘクトルでもいいかもしれませんが、足を足すならやはりシグルド。困った時に敵陣を貫いてくれます。

本編の行動により悪役ながら人気の出たマロンの…マロンの…2Pカラーです。赤コーナーのマロン、青コーナーのマデリーンです。他のキャラも装飾がだいぶ変わっているのですが、イメージカラーがまるごと変わってるのは彼女だけではないでしょうか。

モーヴに対する敬愛を隠しているようで一切隠せてない所が良いところです。本編でもモーヴ嫌いと言いつつなんだかんだ懐いているのが垣間見えていましたね。このことからもわかるようにモーヴは若年層に人気のナイスミドルです。

勝手なことを言われる最年少。

例によって彼女もカドが取れているため、子どもということ言うことを除けば、クセがないタイプのキャラです。支援会話を埋めてないのでそう言い切れないかもしれませんが。


モーヴ

戦闘では一切使えません、モーヴとモーヴが並び立つことは有りませんでした。見た目も名前も印象も変わらないせいで、配信前には「またギュンター爺さんのパターンあるぞ」とか「裏切りポジ筆頭」とか散々な言われようでした。

スタッフからも人気が高いのか蓋を開けてみたら彼の見せ場はかなり多く、四狗、四翼どちらに置いてもしっかり勲功をあげています。なによりソルム軍を追って単騎で砂漠越えてきたとかどんなバイタリティですか。

自己犠牲のヒロイン。

四翼入りのきっかけは自分の主君であるヴェイルがこの世を去ってしまったこと。本編シナリオの途中でも挑めるようにしているためでしょうがヴェイルの扱いは少し可愛そうなことになっています。モーヴが口にしてくれるので影も形もないよりはよかったですがね。


主人公(リュール)

井戸へと落ちた我らがアイドル神竜様は、異界の神竜様からの使命を帯びて、終焉のエレオスにやってきます。自慢のリベラシオン+5も奪われ、ほとんどひよっこのような状態で遺されたエルとイルを救うためにこの地の戦いへと向かいます。

本編のとおりバランスの優れたステータスを持ち、自分達たちが育んだ紋章士との絆が攻略難度のすべてを分けます。挑戦してませんが、おそらく施設が開放された直後と指輪を奪われた直後がしんどいでしょう。腕輪の有無もだいぶ響きます。

本編以上に個人スキルをどう活かすかがカギとなります。やはり側にいるだけでダメージ+3は強い。その重要な強さ故か5章では折檻部屋行きを余儀なくされてしまい、神竜様係(リブロー役)を用意する方もいたことでしょう。マルスから回避のスキルを継承しててよかったぜ。

指輪はもちろんどれでもしっくり来ますが、今回は自身がダメージソースになることも視野に入れた運用が必要です。サポートは味方に任せ、わからずや達を片っ端からぶっ飛ばして差し上げましょう。

本編のパヤパヤな甘ちゃんムーブは鳴りを潜め、きちんと自分の役割と目的を持って行動しようとしてくれます。それでも時折間の抜けたような言動が漏れ出てしまいますが。

今までは謝ったら許してくれる世界にいたからね。

ところで話は変わりますが今回の竜族、並べてみるとあることに気づきます。ルミエル、ソンブル、ヴェイル、エル、イル、ラファール…しりとりなら嫌がれそうなほど全員「ル」で終わります。

となるとですよ。今作も昨今の例に漏れず、男女の姿の選択と好きな名前をつけられるのですが…どれでも差し支えないとはいえやはり今回は「リュー」がしっくりきます。


勢いに任せて書いてまいりましたが、今作のDLCも満足でした。(ただそろそろ『異界』とか『元の世界とは時間が異なる』とかは勘弁して…)

なんとなくですが、以降は次の新作に注力するため2年ほど話を聞かなくなる、なんてことも予想しています。今後も末永く続くシリーズでありますように。

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