遠い遠い山の麓で火事が起きた　鹿が死んだ
小さな命だから　僕には関係がないから
特に悲しむことはなかったけれど
残酷ですね

遠い遠い町の一軒家で男が自殺した
知らない命だから　僕には関係がないから
特に悲しむことはなかったけれど
残酷ですね

今夜もこのくそったれな世界に星が彩りを与えるけれど　それだけじゃこの世は明るくならない　間違いない
生きる目的を見失った隣の部屋の奴は最近　引っ越した
生きてることを願うけれど　僕には何ら関係ないから
特に気にすることはなかったけれど
祈ったんだ

今日は星が綺麗な日だから

ガキの頃僕にアイスキャンディを買ってくれた実家近くのじいさんが癌で死んだ　ぽっくり逝ったらしくて
実の孫のように可愛がってくれたそのじいさんは大好きだったけれど　僕の母さんをいつも怒るのでそこは嫌いだった
遠い町の少女　僕に言ったんだ

「貴方は陽との心を持ち合わせていないのですか」って　馬鹿みたいな戯れだったから気にせず僕はすぐに眠りについた

どこか遠くのビルで誰かが立て籠りをしたらしい　人質は遠い町の少女だった
僕はもやっとしたけど　知らない気持ちだったので
特に気にすることはなかったけれど
残酷ですね　その少女は殺されて死にました
涙が出てきたよ

どうか　生きてくれないか
どうか　生きてくれないか
それでも死ぬというなら　こちらにも手がある
あんた等は生きろ　これは確定事項だ

今日は星が美しい　尊い星に笑おうよ
星は尊し笑えよ人生