今を生きる僕たちにとっての「若さ」とは

こんばんは。今日は大学院の研究会がありました。
その中で78歳の女性の修士課程の方が参加してくださいました。
初めてお会いしたのですが、参加されてお互いに自己紹介し、僕の年齢を聞いたときにその彼女がふとつぶやいたことが心に響いたので紹介したいと思います。

いいね〜、若くてたくさん時間があるから

お互いに自己紹介が終わり僕の年齢を聞いた時に彼女がふとつぶやいた言葉です。
彼女はこれに続けてこう言いました。
「たくさん悩める、たくさん苦しむことができる。」と。
私は彼女のこの言葉を聞いた時、何も言うことができませんでした。
こういう時、たいていの人は「いろいろなことを考えさせられた」と、でも言うのでしょうか。
しかし、僕は何も考えることができませんでした。
というよりかは、何を考えればいいのかわからなかったのです。

彼女は人生の中でずっと疑問に思っていたことを修士論文として書こうと思い、大学院に進学したそうです。
たくさんの文献にあたり、たくさん考えた。そして、実際に修士論文を書いてみた。しかし、出来上がったものは何の意味をなさない文字がただ並んでいただけだった。そう言っていました。

これを聞き、私は自分の意思とは相反して汗がどっと出て止まらなくなりました。
自分はこんなにも努力をしているのか、こんなにも自分の研究に真摯に向き合っているのか、という言葉が頭の中を駆け巡りました。そして焦りに変わりました。それも心臓の鼓動が頭の中を響くくらいの焦りに。

今を生きる私たちにできることは何でしょうか?
若さを強みに。若いからできることは何でしょか?

あなたは彼女のこの言葉を聞いて何を考え、どんな言葉をかけることができますか?

「一度きりの人生、楽しまなきゃ損だよ!」というよく聞く言葉を私は信じない。
楽しいだけでは人間は腐る。

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