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【出産レポ③】帝王切開翌日、痛みの本番はここからだった

気がついたら出産から4ヶ月経過。
赤ちゃんのリズムも整ってきて、徐々に自分の時間も作れるようになってきた。だいぶ時間が経ってしまったが、帝王切開翌日から退院について振り返ってみたいと思う。


帝王切開手術後1日目(入院3日目)

6:30〜:夫と急なビデオ電話

看護師さんが赤ちゃんを連れて来てくれる。ちいさい。
朝から赤ちゃんとの2ショット写真や動画をたくさん撮ってくれた。
「今旦那さん起きてる?ビデオ通話してもいいよ!」と急な提案。
夫、奇跡的に誰もいない会社に早朝出社しており少し時間があるということ。すごいタイミング!3人でほやほやした優しい時間を過ごした。
赤ちゃんを預けてしばし睡眠。今のところ痛み気にならず。

8:00〜:検診、激痛開始

身体をタオルで拭いてもらったり、尿道カテーテルをとってもらう。
そしてついに「え?痛!!」思わず声が出る。
この時初めて激痛に気がつく。体を少しでも動かすと、信じられないくらいに痛い。動かすたびに息を止めて耐える。今後に備えて坐薬投入。

9:00〜:1時間弱かけて歩いて部屋に戻る

下半身が全然動かない。全ての動作お腹使っているんじゃないかと思うくらい、少し動くとお腹激痛。ベッドのリクライニングを起き上がった体勢にし、慣らす。「この痛みで歩くの?絶対無理。」という気持ちでいっぱい。
でも「少しでも早く回復して3人での生活を楽しむ!」を目標に、自分を鼓舞する。気合。
足をベッドから下ろしてみる。めっちゃ痛い、めっちゃ時間かかる。
立ち上がってみる。すごい立ちくらみで目の前が真っ白&吐き気&顔面蒼白。
(学生時代バスケ部でしたが、夏合宿の時エアコンのない体育館でシャトルランして、貧血で離脱したことを思い出す。つらい。)
一旦座る、水飲む、休む、立ち上がるの繰り返し。
助産師さんに「こんなんですみません」と申し訳なくなり謝罪。
「全然!やる気があるだけすごいよ!ゆっくりで大丈夫!」と励まされる、優しい。頑張る。
自分の部屋まで20mくらいなので、健康な大人の足では30秒ほどの距離。しかし補助器具を使い、途中何度も貧血になり文字通り亀のようなスピードで1時間弱かかった。人生で一番過酷な1時間だったかもしれない。
「11:00にトイレ、13:00に血圧測定・14:00に赤ちゃんに会いにナースステーションに歩いて行ってね」と刻んで歩かされるスケジュールを言い渡される。癒着を防ぐ為になるべく動いたほうがいいとのこと。つらい。

10:30〜:休憩、しかし痛い

ベッドで過ごす体勢を試行錯誤。
Twitterで「帝王切開 痛くない 体勢」を調べまくる。
結果どんな体勢でも痛いので諦める。

11:00〜:1人でトイレ

意を決して足をベッドから下ろす、それだけでなぜか貧血、水を飲む。
助産師さんが来てくれた、神!コツを教えてもらいながら一緒にトイレへ。切り立てのお腹で初の排泄だったが、意外と痛くなかったのでよかった。

12:00〜:昼食

お粥だけだと思っていたら豪華な昼食!

手術翌日最初の食事

お腹は空いていて美味しそうだったが、食べると胃が圧迫して受け付けてくれない感じだった。貧血対策に半分弱頑張って食べた、フルーツが嬉しい。

13:00〜:ナースステーションへ血圧測定

朝よりはマシだが辛い。毎回褒めてくれる助産師さんの優しさが沁みる。
歩くのが大変なのでこのまま赤ちゃんに会いにいきたいが、小刻みスケジュールを組まれているため一度部屋に戻る。

14:00〜:赤ちゃん面会のため新生児室へ

新生児室、みんなほやほや。産まれたばかりだけどみんな違った泣き声。柔らかくて癒しの空間。
自分の赤ちゃんをまじまじ見る。「お腹の中にいたんだなー」と不思議な感覚。元気に産まれてきてくれてありがとうという気持ちでいっぱいに。
写真を撮ったり、抱っこをしたりとあっという間の30分。
「明日からはもう補助器具使わないで歩こうね!」と明るく言われて苦笑い。そこから夕飯までの記憶なし、痛み止めが切れてきた。

18:00〜:夕食

豪華、昼よりは食べられた。フルーツが本当に嬉しい。

お粥と栄養がありそうなおかず


歯磨きしたりナースステーションへ検温に行く。
引き続き痛すぎて、歩行の補助器具を手放せる気がしなかった。

20:30〜:坐薬投入して就寝

息吸うとなぜか肋骨痛い。お腹を庇って変な身体の使い方しているからかも。その後2時間ごとにお腹が痛くて眠れなくなる。
ゆっくりベッドを起こしてトイレに行くと、なぜか痛みが少しおさまることがわかる。面倒だが、痛くなったら頑張ってトイレに向かった。
ベッドに戻って、「帝王切開、寝方 痛くない」を検索しまくる。
その結果、膝の下にクッションを入れて、ベッドを30°ほど起こすといい
という経験者の方のつぶやきを見つけたので、早速実践。
おかげで3:30-6:30まで眠れた。抱き枕持って行って本当によかった。

妊娠当初から現在まで使っているが、全然劣化することなく使えています。

まとめ

帝王切開翌日は本当に痛すぎて、心が何度も折れました。
私は我慢せず麻酔を躊躇なく使いましたが、それでも本当に痛かった。
出産を経験した全ての人に対して、尊敬の気持ちが溢れました。
翌日からは母乳開始。赤ちゃんが産まれたら何の苦労もなく母乳って出て吸ってくれるものだと思っていましたが、大間違いでした。また別途綴りたいと思います。

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