思い切って得たものを失うとき

思い切って新しいものを得たのに、すぐに失ってしまうことがある。

正確に言うと、選択権は自分にあるので失ってしまうのではなく手放すが正しい。新しいチャンスを手に入れるため、思い切って手に入れた大切で大好きなものを自ら手放すのだ。

大きなところでいうと、一回目は東京で働くために新車を手放し、二回目はシンガポールで働くために(賃貸だけど)引っ越したマンションを9ヶ月で去った。お気に入りの住まいだったし、初期費用や引っ越し代、家具を揃えるのに相当費用がかかったのを覚えている。新調した家具は全て引き払った。

引っ越しを繰り返すと、次に備えて新しいものを揃えることに躊躇してしまう。また手放すだろう、身軽な方が良い、片付けも楽だし、と。

そうして、最後の引っ越しからしばらく経って今に至る。残念ながら新しいチャンスがなかなか訪れない。今が充実していなければ次のチャンスなんてやってこない。手放したくないくらい大事なものがあって、離れたくないくらい大好きな場所や人に囲まれているときに、大きな選択を迫られる。いつもそうだった。

だから、思い切って、それは生活に最低限必要だからというレベルではなく、大好きで手放したくないと思えるものを買ってみようかな。と思うこの頃です。

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