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「先生さようなら」第9話

日常の消失

由美子先生と幸せな時間でのモノローグ

あの頃の僕は幸せになり慣れすぎていた
先生と一緒にご飯を食べて、
一緒に眠って
そんな毎日が当たり前になっていて
これが人生なんだって安心しきっていた

この幸せな日常がふいに斧で断ち切られて。

田邑先生は由美子先生の死に直面しました。
日常生活の時間が斧で立ち切られたような感じで。

田邑先生の顔を見たとき、本当に苦しくなりました。

表情もなく、
立ちすくむというか、
全身の力が抜けて、
思考もできなくなり
心が止まってしまった表情でした。

社会人としての生活はしなければならないけれど...。
そんな状態が今までずっと続いてきたんだと思います。

だから、煮詰まるカレーを見つめ続けて。
心がえぐられたまま
一緒に食べるはずだったカレーを見つめるしかない田邑先生。

田邑先生は何度も
「俺は由美子を忘れたくない」と言っていました。

そのうえで今回は

「俺の日常が崩れて欲しくない。
何も変わらないで欲しいし
日常が崩れて欲しくない。」と言っていて...。

城嶋さんが、田邑先生の絵をプレゼントしてくれた時に、
心の奥底に秘めていた自分の感情に気づいて、
由美子先生の絵をついに破ってしまう。

自分もこのままでいたいのに、
城嶋さんの絵で気持ちをごまかし切れないほど飲んでしまう。

そんな自暴自棄、
自分から逃れたくて、
先生を辞めると言う決心をしたんだろうなぁ。

児玉くんにも稲毛先生にも止められるからこそ、
自分の気持ちを優先してしまうのだろうと思う。

田邑先生が退職に伴って廃棄した荷物の中に
1話から描いていた油絵の作品もありました。
街路樹と道があって、手前に2匹の犬の後ろ姿があって、
2匹目が1匹目の右側の犬、少し寄り添うような形で描かれていて。

これが田邑先生の描いていた「由美子先生との夢の日常」で
今の気持ちでは持っていることが不可能だから
廃棄の箱に入れたのだと思いました。

そして、城嶋さんとの話の中で、
田邑先生は
「今日も明日も、その次の日も
いつでも描けると思ってたら、
なんてことのないありふれた
当たり前の日常だと思ってたんだけど、大切だったんだ」
と改めて気が付いたのでしょう。

城嶋さん

城嶋さんとのデートシーンは、本当に幸せそうな、
ゆったりした表情の田邑先生で、
こんなデートをしたことがなかったのだろうな。

そして、自分の心が止まっていた部分が緩んで、
城嶋さんが好きという気持ちが
田邑先生らしい感情となって表出しての告白となったのでしょう。

でも、最後のモノローグでの戸惑い、苦しさに
まみれているのは仕方ないのかもしれません。

モノローグ
僕の時間を止めていた。
あの日出なかった涙が流れたことで
言ってはいけない思いが溢れた。

誰かを好きになること
それは奇跡のような幸せなことだけど、
幸せは一瞬で
そのほとんどは苦しい
それは僕たちが許されない関係だからなのだろうか?

予告


田邑先生、由美子先生の結婚式が見てないなぁと思ってて、
絶対に見たいですよ。
公式HPの予告で、由美子先生にハグされている
田邑先生っぽい写真に期待を寄せてます。

田村先生が幸せになることを心から願っています。

予告はこちら
https://www.ntv.co.jp/sensei-sayounara/#movie-area

雑感

1.田邑先生が階段を登っているところに
城嶋さんが声をかけたあの場所。
あの階段、由美子先生と田邑くんが
話していた階段なんですよね。
キュンとしました。

2.田邑先生のモノローグでは今でも
「先生と一緒にご飯を食べて...」と言っていて。
結婚後なのに、「先生」の呼びかけ...?
ちょっと腑に落ちないので
これは7-8話を確認しようと思ってます。

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