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「聖なる三位一体」


⁡    "Jambalaya"を初めて聞いたのは、Nitty Gritty Dirt Band だった。アルバム「永遠の絆」の"Both side now"のギターが素晴らしくて、彼らの歌や演奏に聴きいった。"Jambalaya"の歌詞に、ガンボ(Gumbo=オクラ)やバイヨー(Bayou=湿地帯)が出てくるが、何だろうとずっと思っていたが、いつかそのことも忘れていた。

 それを思い出させてくれたのが、河田容英氏のホームページ「美味求真」である。読み進めるうちに、アメリカ、フランス、スペインなどの植民地の歴史やケイジャン(北米東部のアカディア地方に入植したフランス人の直系で、イギリス人によってアカディアから追放されたのち、最終的に主にルイジアナ州南部に永住した人々。アカディア人を意味する英語アケイディアン"Acadians"からケイジャンに転じた)の料理であるジャンバラヤやガンボが分かってきた。喉のつかえが取れ、喜びを記録に留めておきたかった。

 さて、ルイジアナ州は簡単に言えば大陸の最後のフランス領であったが、東インドのハイチ革命の挫折等でフランスはアメリカに売り渡した。
(以下引用)
Louisianaという地名は、フランス王ルイ14世に由来し、ロベール=カブリエ・ド・ラ・サールが、ミシシッピ川の流れるこの領域をフランス領と宣言したときに、ラ・ルイジアーヌ(La Louisiane)と名付けたそうだ。接尾辞のaneはラテン語で「特定の個人、対象または場所に関するもの」を指す。大まかに言えば「Louis」+「ana」で「ルイに関するもの」を意味することになる。
(引用終終わり) ※ウィキペディアより

 今回ガンボを作ろうと思ったのは、日本橋の”la bonne table”の中村和成シェフのレシピ動画を見たからだ。ガンボは標題の「聖なる三位一体」がベースである。これはつくづく言い得て妙だと思う。セロリの孤高性を始めとし、玉葱とピーマン、この3種の香味野菜がベースであることを最近得心した。なかでもセロリの役割は大切だと思う。ただし、ピーマンは赤と黄色のパプリカではないかと考えているが、どうなんだろう。

 そういうわけで今朝ガンボを作ってみた。さて、味はどうなんだと聞かれると、とても美味しかった。妻からはタイカレーに似ているが、ガンボは美味しいのでまた作ってと言われた。ほぼ水不使用で、味付けは塩がメイン、イタリアンペッパー、胡椒、チリパウダー、タイムなどである。何が特徴かというと、オクラ(英語 okra)のとろみだろう。調理の際は中村シェフが言われるように、野菜やキノコからの出汁で充分で、一切のブイヨン類は使わないのが賢明だと思う。

#三位一体  #ジャンバラヤ #ガンボ #料理好き #河田容英 #中村和成 

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