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ズトフェン Zutphen オランダ/ヘルデルラント ~教会とワイナリー、2つの塔が特徴的なコンパクトシティ

※ 訪問記は2009年4月時点の情報です。八十年戦争に関わる場所を訪れています。一般的な旅行記ではありませんのでご注意ください。

エイセル川沿いの街。1572年にスペインの占領下に入り、1586年、イングランドからの援軍による奪還作戦は失敗します。デフェンテル同様に1587年、イングランド人将校ローランド・ヨークの内通によってスペインに売り渡された街です。1591年にナッサウ伯マウリッツが再占領。1591年以降の一連の攻勢の、第一番めの都市となりました。

ズトフェン攻囲戦の記事はこちら。

街中は思ったよりも狭く、小路も迷路のようにけっこう入り組んでいます。写真は市庁舎。となりに教会があり、コンパクトな設計です。

ここまで歩いてくる小路には、パン屋とかチョコレート屋とか美味しそうな店がたくさんありましたね。そんなマルクト広場にあった塔。教会か市庁舎かと思いましたが、Wijnhuistoren、「ワイナリー塔」とでも訳しましょうか。八十年戦争期に建てられたそうで、市庁舎、旅館、警察などの建物として使われてきたそうです。

Revelman, P.H. (1787) これは18世紀のマルクト広場を描いた絵画。特徴的な丸窓は今も同じ。

北東部からの写真

1590年代の『マウリッツの十年』は各攻囲戦ごとにいちいちエピソードがあって面白いのですが、ズトフェンはイングランド兵たちの女装作戦です。選り抜きの猛者たちを農婦に化けさせた策略ですが、スペイン兵も気づけよって感じですよね。


アクセス

駅からせまい道を通って教会を目指します。その途中でワイナリーも必ず通ります。

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