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メディア事業で企業内起業を試みて、マネタイズが出来ず撤退した話。

前段として、本記事は、あくまで企業内起業を経験した、一個人の意見を集約しています。間違っていたら、ごめんなさい。でも、読まないよりも読んだ方が、失敗の確率が減るはずなので、良ければ、最後まで読んでくださいね。

「ニッチ分野に特化した動画メディア」で企業内起業を試みた。

「対象ユーザー最大200万人規模のレシピ動画メディアで、新事業を立ち上げる。」そう考えていたのは、ちょうど、2年前でした。早々にその結果を言ってしまうと、とっても頑張ってみたけどニッチメディアは儲からないという結論に至り、撤退を余儀なくしました・・・。

何故、ニッチメディアはもうからないのか?

メディアの収益化手法は、月額会員や、広告収益、セミナー販売、EC等がありますが、いづれの手法においても、「PV規模=ビジネス規模」となり、且つ、対象ユーザーの規模にPVは比例します。よって、おもな撤退理由は、事業規模と市場規模が釣り合わなかった為です。仮に、ユーザーへ高額商品(1億円の不動産とか?)を販売する場合、少ないPVでも事業化出来る可能性はありますが、レシピサイトでは難しかったのです・・・。(泣)

1%ルール

撤退するには、するなりの根拠が必要ですが、今回は、実際にサイト運営を行って、運用実績から、今後の事業規模を考えました。運用前の想定最大UU規模は、ユーザー200万人のうちの10%だったのですが、運用の結果、施策実施時の反応率は1%程度で、内、定着ユーザーは0.4%程度でした。

これはあくまで、想定ですが、実際に運用してみた人間の肌感として、対象となるユーザーの最大数に対する、自社で獲得出来る市場規模は1%であるとする、「1%ルール」は確かに存在するのだと感じました。

よって、対象をニッチジャンルに絞れば絞る程に、刈り取れる市場規模は小さくなる。このことを念頭においてビジネスモデルを構築しなければ、事業化後のスケールは難しいのだと学びました。

そんなこんなで、私の事業化への夢は断たれてしまったのですが、非常に悲しいので、「経験を積んだ」と思い込み、今後の再チャレンジに繋げたいと考えています。

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