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〜ビッグ6に食い込むのは〜22-23シーズン展望(プレミアリーグ編)

注目すべきはビッグ6だけではない

ビッグ6と呼ばれる資金力豊富なメガクラブが上位を占めているプレミアリーグ。しかし、注目するべきはこの6クラブだけではない。他リーグを凌駕する資金力をバックに各クラブが実力者を揃えており、どこが上位に来ても不思議ではない。今回はビッグ6以外の注目クラブを紹介していきたい。

1.ウエストハム

苦戦が続くウエストハムは浮上のきっかけを掴めるか

 昨季ビッグ6に次ぐ7位でフィニッシュし、欧州カップ戦の出場権を獲得したのがウエストハムだ。かつてエバートンやマンチェスターユナイテッドを率いたデイビッド・モイーズ監督の元、堅実な戦いぶりでプレミアリーグを盛り上げている。特にイングランド代表のデクラン・ライスとチェコ代表トーマス・ソウチェクが形成する中盤の完成度はビッグ6にも匹敵する。今夏の移籍市場ではリヨンからブラジル代表のルーカス・パケタを獲得。テクニカルなドリブルとチャンスメイクを持ち味とするレフティーであり、攻撃にアクセントを加える存在となる。頼もしい新戦力を加え、狙うはトップ4入りだ。

2.レスター

低迷するレスターだが攻撃陣はタレントが揃う

 15-16シーズンに岡崎慎司らを擁し、ミラクルレスターと呼ばれた奇跡の優勝を成し遂げて以降、常に上位を伺うポジションにつけていたレスターだが、今季はここまで開幕から勝利なしと大きく低迷している。今夏は不動の守護神であったデンマーク代表のカスパー・シュマイケルを放出したものの代役の補強がなく、チェルシーへ移籍したウェズレイ・フォファナの穴埋めも出来ずに守備が崩壊していることが苦戦の要因となっている。それでもエースのジェイミー・ヴァーディは健在であり、創造性溢れる10番のジェームズ・マディソンやビッグクラブ注目のユーリ・ティーレマンスなど中盤より前には魅力的なタレントが揃う。課題の守備を立て直し浮上のきっかけを掴めれば、再び上位争いに絡む可能性も。

3.ニューカッスル

今季も僅か1敗のニューカッスルはビッグ6にとって厄介だ

 昨季途中にサウジアラビアのオーナーが就任したことでビッグクラブをも上回る潤沢な資金力を手にしたニューカッスル。昨季は降格圏に沈んでいた前半戦から一気に立て直し、後半戦のみの成績で言えばトップ4入りも狙えた程である。昨季途中に獲得したキーラン・トリッピアーやブルーノ・ギマラインスは今季も重要な役割を担う。更には今夏は新たな守護神としてバーンリーからイングランド代表のニック・ポープを獲得すると、ミランとの争奪戦を制してリールからオランダ代表のCB、スヴェン・ボトマンを加えるなど守備陣をテコ入れ。前線にはスウェーデン代表アレクサンダー・イサクを加えた。確実に戦力を整えるニューカッスルはかつてのマンチェスターシティのように力をつけていくかもしらない。

4.ブライトン

ブライトンの躍進は今季も止まらない

 昨季プレミアリーグで躍進を果たしたクラブといえばこのブライトンだろう。17-18シーズンに昇格して以降、残留争いが主戦場となっていたが、グレアム・ポッター監督の元、ダイナミックなフットボールでクラブ史上最高位の9位という成績を収めた。今季もここまで6試合で13ポイントを積み上げ、4位と好位置につけているが、ポッター監督がチェルシーに引き抜かれてしまった。後任にはサッスオーロなどを率いていたロベルト・デ・ゼルビが就任。リバプールで活躍したアダム・ララーナや元アーセナルのダニー・ウェルベックらの実力者やベルギー代表のレアンドロ・トロサールなど魅力的なタレントが揃う。今季からは日本代表の三笘薫も所属しており、日本のサッカーファンからも注目を集めている。新たに就任したデ・ゼルビ監督の手腕次第では初の欧州カップ戦出場権獲得も狙える。

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