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可動棚付きPC机をDIYしました[部品リスト付]

良い感じの机が売っていなかったので、PC机を製作することにしました。
ネットにDIY記事を載せてた製作者方々、その節はありがとうございます。
参考になる記事が豊富だったので非常に助かりました。
(工具・部品のリストは一番下にあります)

1.構想

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まずは寸法と形状を決めます。
・可動棚付きの幅180cm奥行70cmの長机。
・可動棚を付ける柱は今流行りの2x4材。
可動棚の柱により壁と机の隙間が生まれ、PC⇔モニターのケーブル配線ルートが確保できるという構想です。
(左側が母屋下がりになっているので、2x4のツッパリは右側だけに)

今回の机はパーツ交換できるように意識して設計しました
少々コストはかかりますがパーツ交換できるようにすると、完成後に不具合や何か変更したいときにパーツを交換できるので、比較的柔軟にコストをかけれるのが良いんですよね。

天板はDIY机で良く紹介されているマルトクショップで寸法を指定し購入。
(1800x662x30 タモの集成材。指示寸法はmmなので注文時は注意)

2.棚の突っ張り柱塗装

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届くまで一か月弱かかるので、その間に2x4材の購入・塗装をしていきます。
2x4は近所のホームセンターで天井高さ-40mmの寸法で購入。
物によって柱の曲がり具合等の状態が結構違うので、物色して選定しました。

塗装前のやすり掛けですが、表面の状態は荒いものが多かったので#80から念入りに#300までやすって仕上げました。
塗料は色々試して、最終的に和信 ソリッドカラー ダークブラウンに決めました。ウェットティッシュで簡単に塗装が出来るので超初心者でも安心です。

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この柱たちをディアウォールで突っ張ります。

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3.天板のビス加工

ここで天板到着。思ったよりも白い。

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試しに裏面にソリッドカラー ダークブラウンを塗ってみるも、求めていた色じゃなくて断念。
熟考の末、ブラウンにしました。(当たり前だが木材が変わると塗装の色が変わるので端材や裏面で確認したほうが良い)

天板に足を取り付ける為、鬼目ナットDを取り付けるための下穴を掘削。
インパクトドライバーで下穴をあけていきます。

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下穴に鬼目ナットを取り付けます。

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4.棚柱取付

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突っ張ってる柱に棚柱を取り付けます。
直角定規で棚柱取り付けの位置出し、養生テープで仮固定。
水準器を棚ブランケットに乗せ平行を確認して位置を微調整します。
M2の鬼目ナットは無いので、下穴開けて直接木ねじで取り付けます。
可動棚用の板はまだ購入していないので、完成後に作っていきます。

5.机組み立て

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1800x700x30の机は結構重かった。
一度机を立てて、L字金物の位置を突っ張ってる柱と天板で現品合わせ。
下穴の位置をポンチで記し、鬼目ナットを取り付けL字アングルでビス固定します。
(精度が出せる加工機を持っていたら話は別ですが、等間隔の美しさを求めて定規やインパクトドライバー等の手を使った寸法での位置出しをするのは止めた方が良いと思います。ビスの穴位置が微妙に合わないことが発生する可能性が高いです。定規等で大まかな位置出しをしてから現品合わせで位置出しする方が確実で安全です)

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接続完了。
足の高さを調整して、天板の重みを柱に少し振り分けます

6.天板塗装

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後は塗装です。#240 ⇒#380でやすり掛け。
その後雑巾の水拭きで天板を少し濡らして#380でやすります。

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そしてソリッドカラーのブラウンで側面をウェットティッシュで塗り、
天板をコテバケで塗ります。
(コテバケは事前に少し水で濡らしておくと塗料の伸びが良くなりいい感じ)

翌日に水性ウレタンニス つや消しクリアを1回そのまた翌日に#600でやすりをかけてから2回目を塗ります。
コテバケ超便利です。

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1日置き完全に乾いたのでこれにて机部分は完成。
水性ウレタンニスは汗かいた腕などを置くと若干ペタペタするんですね。
自分は気にならないですが、気になる人は端木で事前にチェックした方が良いかも。

7.棚板取り付け

100x350x190mmの板を6個用意します。
(奥行きが100mmで問題無いのは2x4で生まれる38mmの壁との奥行きがあるから実質138mmだからです。
青年漫画単行本は幅128mmなので十分だし、多少前の床が無くても本は自立するので奥行きが無い柱前の100mmでも問題ありません)

板をソリッドカラー ダークブラウンで塗装後、ブラケットにねじ止め。
ブラケットの位置は現品合わせです。
多少ブラケットと棚柱の穴位置がずれても取り付くように、固定するほど締めるのではなく、ブラケットが多少動く位に緩く締めます
(もともと棚板のビスには力が加わらない構造なので、多少緩くても問題無いはず)

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まだ左棚の長板が取り付いていないですが、ひとまず完成です。
以下、使用工具とパーツのリストになります。
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使用工具とパーツ

【工具】
電動インパクトドライバー
電源タップ等の延長ケーブルがあれば有線で十分。
マキタは憧れるんだけど、初心者にはまだ早い。


ドリルセット
机の脚に使う鬼目ナットDには9mmのドリルが必要になるんだけど、L字金物や棚柱の下穴で結構使用頻度高め。上記インパクトドライバーで普通に使える。


9mmのドリル
登場回数はぶっちゃけ少ないけど、9mmの下穴をあけるには必要だからしょうがない。
電動インパクトドライバーでも切子の処理を都度行えば9mmの下穴を開けれた。ただ、これ以上径が大きい穴の加工は厳しいかも知れないという感触。


ドリルガイド
電動ドリル初心者なので、ドリルガイドは必要と判断し購入。
ドリルガイド無しで穴をあけたことが無いので効果は判断できないけど、今のところ良い感じにネジの下穴をあけられている。



水準器
柱の垂直出しと机の水平出しに使用。思いがけず柱間のビス穴位置出しにも使えて意外と便利な奴。


直角定規
机脚の位置・平行出しや棚板の水平出しに使用。便利なんだけど、形が形なので収納がめんどくさいのネック。



・板ラチェット

普通のドライバーだと手が疲れるし、高さが無い狭い所だと締めることすらできない。なのでラチェットは一本持っておきたい。


やすり
中目ですが意外と細かい。#200位はありそうです。
やすり掛けで毎回登場する便利な奴。


【部材】
机足
机DIYでよく見る足。やっぱりロ型は良い感じ。

・ディアウォール
2x4を使ったDIYでおなじみのディアウォール。製作中に結構付け外しをしたので、強度が十分であればアジャスターじゃなくてバネ式が便利。

2x4用L字金物
穴が皿ビス用なので、鬼目ナットの位置出しが上手くいくか不安だったけど、意外としっかりした位置出しでなくても取り付いてくれて安堵。
穴位置が下板と奥板で違うので注意が必要。


・棚柱
数ある棚柱でこれを選んだ理由は、棚板用のブラケットがあったのと後でパーツ購入する時の入手性が良さそうだったから。

・棚板用ブラケット


木材用インサートナット(鬼目ナットD)
インサートナットにすると取り外しができるだけでなく、接合強度が上がるらしい。各パーツが取り外し可能になるキーパーツ。L字金物と机足取り付けビス用に2種類購入。

Amazonに無かったのでモノタロウのリンク。
https://www.monotaro.com/p/4175/5052/?displayId=5
https://www.monotaro.com/p/4175/5104/?displayId=5


.・塗料
家の中で塗装する方針だったので、水性塗料で良いものは無いかと試行錯誤したらソリッドカラーが良い感じだったので採用。ただ、塗膜が柔らかく傷が付きやすいらしいので、天板はこの上に水性ウレタンニスのつや消しクリアーを塗った。

コテバケ
天板の塗装・ニスを塗るとき、コテバケが超便利。
お値段以上の効果あると思います。


感想

引っ越しながらの作業だったので部品購入から完成まで1ヶ月かかりました。
費用は消耗品・材料費だけで4万位ですかね。
完成品を買うよりだいぶ安く作ることが出来て良かった良かった、という感じです。
安さの理由は木の質感を塗装で誤魔化しているのと、梁を無くして棚板用の柱で支えてる所だと思ってます。なので重量物は机の上に置けないのでデスクトップも机の下に配置してます。(モニターは机の奥側に配置しているので、突っ張り柱が良い感じに仕事してくれていると期待)

癖はあるものの理想サイズの机が手に入って大満足。
構造も理解しているので修理や改造の心理的ハードルが低いのも良い感じです。
机DIYお勧めです。

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