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2. 農業と緑化では自動潅水の考え方が違う

農業と緑化の考え方が違うのは、イメージでなんとなく違うなとわかりますが、明らかに違うことは水やりの時期です。

駅構内にあるペレ二アル花壇での散水の様子

緑化でユーザーが求める必要な時期というのは梅雨後の6月から9月までの間です。どうしても企業物件では商業的な場所や工場、病院、学校といった大きい施設には緑化で綺麗にしておきたいという観点から、管理作業で造園業者様が入って綺麗に保っているケースが非常に多いです。そういう方々の意見を聞きながらユーザー様が自動潅水を設置するしないが発生します。もちろん新築時に備え付けの建物などが増えてきています。

一般的に必要なのは3月に寒い時期から暖かくなる頃が必要になってくるのですが、極力水道代を抑えたいとか、また4月に寒くなることがあるからとか、そこまで暑くないからまだいいやとか、雨が降るとかなど考えて、GWが開けてだんだん暑くなってくる頃から稼働させていこうと考える人が多く、その頃から自動でみずやりをしていく事が多いといえましょう。こういう使い方をするのが緑化の考え方です。

キャベツ畑でスプリンクラーを使用して潅水している様子

それとは考え方が違う農業では、一番必要とする時期は作物によって違いますが、定植時期が非常に多いです。弊社は静岡県に位置するところなのでキャベツや他野菜に特化しているところがありますが、9月の定植時の暑い時期にスプリンクラーというものが需要が多く、他の製品もそこで大きく需要が求められるのではないかと思います。もちろん3月の定植時にも必要とします。

あと果樹でいえばこれはまた違い、作物のシーズンによりますが、夏の暑い時期であります。
ただ、これから実を収穫するようなものは水を上げ過ぎて糖度が落ちてしまうのでギリギリの潅水で持ちこたえることもあります。
何にしてもシーズンごとには違いますが、必ずどこかの時期で潅水が必要なことが出てくるということです。
そして、いま多くなっている施設園芸や植物工場ですが、これらは一年中潅水みずやりが必要になります。もちろん作付けスタイルによりますが、天井をビニールやガラスで防いでしまえば天候コントロールを自らしなければいけません。もちろんそれが目的なので潅水というのは手動であれ、自動であれ必要になってきます。

植物工場に至っては潅水という考えよりも水(液肥)を使って植物を育てるという特殊な環境での栽培方法になります。詳しい内容は割愛しますが、必要な時期が一年中ということです。

そういう面ではまるで違うのではないかと思います。このことから仕事の内容がまるで異業種な感じがしてしまいますが自動潅水という特殊な仕事なので、このような機会でもないと説明できないと思った次第です。


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