見出し画像

世界の中心で、愛をさけぶ 鑑賞

大昔の“セカチュー”ようやく見た。
何か沸々と湧いてくるモヤモヤを泣いて晴らそうと思ったので。
内容ふんわり知ってた割には、しっかり泣けてまず満足した。

長澤まさみ、若い頃から可愛すぎるよな〜あの妖艶さを保ちながらあどけない演技するところが魅力的すぎるよな。そりゃあ歳取ったら妖艶さは増し、女性らしさが加えられてさらに美人になっていくわけですわ。

内容としては、こんなこと言うのは野蛮やけど
よくある泣ける系ラブストーリーでヒロインが難病にかかってしまって…って話やねんけど、その前の元気やった頃の森山未來との会話や思い出全てが青々としていた。

そんな青さを、あのカセットテープが超えてきたよな。“世界の中心”ってアボリジニにとっての中心が“ウルル”で、だからそこに生きたいって懇願してた亜紀。でも俺は、亜紀にとっての“世界の中心”はさくちゃんの胸(こころ)の中、さくちゃんと一緒にいた時間、さくちゃんがそばにいる場所やと思った。だから、最後まで亜紀は“世界の中心”でさくちゃんへの愛をさけべてたと思う。

律子とこれから結婚するのかせんのか分からんけど、大豆田とわ子と田中八作がかごめの死を一緒に大切に分け合ったように、ふたりで亜紀の死を分け合えばいいと思う。それを「処理する」と言語化したのであれば寂しくないかもしれない。
映画内で「死に向き合うことから逃げていた。でも処理しないとダメだ」みたいなシーンがあった。その処理、と言う言葉を俺は上記のように解釈した。

「私、まだ生きてるよ」のシーンはほんまに泣けるな。坂元裕二の作品やったからずっと見たかったし、見れて満足です。最近でいうと「君の膵臓をたべたい」にめちゃくちゃ似てるね。宝探しするところとか。

違うのはカセットテープのところ。あれは日記でヒロインの心情しか残らんかったけど、カセットテープを交換っこしてる間に思い出がたくさん形として残っていくところが青春時代の青さそのもので美しかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?