中学生の悩み

子どもの頃の性別違和感に対する対応について②

子どもの頃の封じ込める体験

MTF当事者
「子どもの頃の気持ち」の調査では,子どもの頃の性別違和感の悩みに関して,「迷ったが伝えられなかった」12.5%,「絶対に伝えまいと思った」 75.0%であり,約9割が伝えられていません。しかし,私たちのジェンダークリニックを受診した年齢になって思い返すと,約6割の当事者は,子どもの頃に家族や周囲に伝えなかったことを「後悔している」と回答しています。
  
出典:岡山大学大学院保健学研究科 中塚幹也 
   小児保健セミナー 性同一性障害と思春期(2015)

受診者のうち約9割近い人が、子供の頃、親や周囲にカミングアウトできなかったという。
小さい頃から一人で問題をかかえ、封殺している子どもも少なくない。

岡山大学病院ジェンダークリニックは、手術数や受診者数含めて、これまでの活動実績から、ジェンダークリニックとして日本NO.1の実績を誇る病院であり、そこに全国から患者さんと家族が来院するのは、比較的理解があり、比較的経済的にも豊かな人達であると考えられる。

にもかかわらず、この数字ということは、実際はもっとカミングアウトできていないだろうと推測できる(自殺念慮や不登校なども含め)。


思春期における恋愛感情

思春期に入ると恋愛感情が強くなる。
同性を好きになる場合、はっきりと自分は同性が好きであることを意識するようになる。
肩身の狭い思いをしたり、自分自身に偏見を感じたりすることもある。
友達との会話で本心がばれないように、好きでもない異性を好きだといってみたり、無理して異性と付き合ったりすることもある。

2014年,文部科学省は初めての調査を行い,2013年 4~12月に全国の学校で対応した性同一性障害と考えられる子どもは606名(戸籍上の男性39.1%,女性 60.4%)としました。
「すでに相談を受けていた事例のみ」,「望まない例は報告を求めない」との条件であったため,実数はさらに多いと考えられます。
高校からの報告が66.5%(403件)と多くを占め,小学生(15.4%),中学生(18.2%)の時期には把握が困難であることが影響していると考えられます。
また,中学生の「危機の時代」に不登校や自殺未遂を繰り返している例は,把握されていても報告に至らなかった可能性もあります。

出典:岡山大学大学院保健学研究科 中塚幹也 
   小児保健セミナー 性同一性障害と思春期(2015)

私自身、声を挙げることができないまま、思春期・青年期を通り越し、30歳を過ぎてから再び意識するようになった稀な例ではある。

ラジオパーソナリティを務める瞬さん(Twitter)は、29歳で確信に至りましたが、今や大企業相手にLGBT啓蒙活動を行っています。

青木歌音さんをゲストに迎えての「トランスジェンダーである前に、女性として、イチ人間として」という言葉が印象的でした。

私は大学時代に初めてインターネットに触れましたが、15年でここまで時代が変わるとは思いませんでした。先日行われた青木歌音さんの「ごはん会in大阪」では、家族連れや女性の参加が多く、これからはバランス良く健全でないといけない(もう暴走できません)と発言されておりました(笑)

トランスジェンダーの真実、「光と影」を私はこのnoteにて発信して遺していきたいいと思っています。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
では、また次の記事で、お会いしましょう!!!



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