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【業務日誌】花摘み

今年のりんごの開花は、とにかく早い。

尊敬するりんご農家の先輩方だって「なんだかんだ言って、開花は4月末ごろじゃあねえのか」と口をそろえて言ってました。先週のはじめまでは。昨年を振り返ると、ぼくが先月まで所属していたNPO法人LAMPの米崎りんご畑では、開花は4月27日。それより10日ほど早い。2年前も、早いなあ~と感じた記憶がありますが、開花状況も隔年で変わってくるのでしょうか。りんごの機嫌を損なわないよう作業するのは楽しくもあり大変ではあります。そして、ここ数年のお天道様は本当によく試練を与えてくれます。思い出す昨年はというと…6月の長雨、7月の日照不足、9月中旬まで続いた猛暑と、気象条件が変わるとこれまでの経験則が通用せず、更にコロナもあいまって非常に難しい1年でした。そして今年。陸前高田はいま、20℃前後の日々が続いています。内陸の生産地はどうなんだろう。

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りんごの花って、こんな感じ。

りんごは一つの芽から、5枚ほどの花が咲きます。最初は真ん中が咲き、つぎに周りがぽんぽんと。この真ん中の花がほかのりんごの花粉と「受粉」して、結実し大きくなり「りんご」になるわけです。ん?”ほかのりんご”って何? これ詳しく言うと長くなるので、簡単に言うと…たとえばサンふじというりんごは、同じサンふじの花粉を受粉したところで、実が成らないんです。つまり、「様々な品種と相性が良いりんごの花粉」というのがありまして、そのりんごの品種がイドバダアップルで言うと「王林」「さんさ」なのです。この品種たちは自分の役目を分かっているのか、りんごの中でも一番先に開花します。そう、品種によって開花のペースが違うんです。面白いですよね。

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画像は王林の花摘みに勤しむLAMPの小松君。

有難いことに、今回はLAMPメンバーと一緒に作業を行なっているので楽しい。花粉は開ききる前の葯を使うので、トップ画像のように摘んだ花は農協に依頼し、開葯機にかけて葯を取り出し「石松子(せきしょうし)」という花粉増量剤と混ぜ合わせて使用します。魔法のピンク色の粉です。今日からいよいよ受粉作業!「ジョナゴールド」を皮切りに、これからりんごの1年を左右する超重要な作業がGWまで続きます。興味のある方はぜひお手伝いに来てください!お待ちしてます!

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それでは素敵な1日をお過ごしください。
イドバダアップル 吉田司でした。


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