ShintaroWorks

ダンスカンパニー「OrganWorks」主宰平原慎太郎 振付家、ダンサーとして国内外で…

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ダンスカンパニー「OrganWorks」主宰平原慎太郎 振付家、ダンサーとして国内外で活動 またコンドルズ、C/Ompany、談スなどの活動や、小林賢太郎、白井晃、長塚圭史、前川知大などの演劇作品にステージングなどでも参加。 www.theorganworks.com

最近の記事

ダンスパフォーマンス【ひび割れの鼓動】旅の形跡vol.2

2021年第一回ブレスト会議 2021年7月某日某場所に前川氏を呼び出し公演の概要、そして改めて今どういうことに興味があるのかというブレスト=ブレインストーミングをした。 まずは僕の方からこのギリシア演劇に至った経緯を2020年の「えんえん」のからの経緯を話し、その後で彼がオデュッセイアを題材にした「終わりのない」からの溜まっているイメージのようなものをそれぞれ語った記憶がある。 その中で「意識」というものを人間が持ったのはいつからだったかということと個の存在、発生の時期、理

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    • ダンスパフォーマンス【ひび割れの鼓動】 旅の形跡_vol.01

      ダンスパフォーマンス 「ひび割れの鼓動」2021年12月3日に神奈川芸術劇場KAATにて初演を迎えた作品「ひび割れの鼓動」。このパフォーマンスがつい先日東京世田谷区にあるシアタートラムにて千秋楽を迎えた。 この作品は劇作家の前川知大氏との共作と言っても過言ではないくらいどっぷりと話し合い=「ブレスト」をしながら創作した。更にゲストとして薬丸翔さん、川合ロンさん、そして佐藤真弓さんを迎えたことで、いつものOrganWorks単体公演の布陣とは異なったチーム編成となり、結果として

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      • 『ウルフ』 1-2 薫風

        1−2 夜に溶け入る山はまるで昆虫が周辺の風景に擬態するかの様に闇に色を染める。 しかし、昆虫のとは全く異なる部分は息吹は隠さないところだろう。 現に山の中には夜中、日が落ちきった時を昼とし眠った種を捕獲する種も居る。 「完全に鎮火するまで5日間かかり、その後すぐ市役所の人間が消防と警察と一緒に火元を調査したらしい。 その消防員にね、父の知り合いの息子の『次晴』というのが居たんだ。 紹介した事あったかな。」 「消防署の方?覚えてないわ、あなたに消防員の知り合いがいたのは。」

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        • 公演自粛ノート#2

          ニーズ。。。 話は飛ぶ。 日本で「コンテンポラリーダンス」が始まって25年くらいかな。 国内のダンス史を説明という訳ではないけども、25年経った今も振付を教える公的な機関というものがそもそも日本にはない。 公は振付というものが世の中にあるという認識がないのかな。 ま、日本は文化政策がクッソ低いからそれも仕方ないないんだけど。。。 そして、民でいえば、国民も勉強が嫌いなのかそこまでニーズもない。 例えば、ダンス教室が都内だと駅に一つはあって、歯医者かダンス教室かという感じ。

        ダンスパフォーマンス【ひび割れの鼓動】旅の形跡vol.2

          公演自粛ノート#1

          Terra Co.#2 2020年4月9日から企画されいていた「Terra Co.#2」 これは晩夏から4月までの約半年、月に3回程度の講座を経て「舞踊を用いて行う創作は何か」というのを座学やワークショップを通じて講座を行い、 自作した作品を公演の形式を用いた場で発表するという企画だった。 参加者は年齢も性別も住む場所も当然のようにバラバラ。 特にバックボーンのばらつきが激しく、 彼らがダンスの時に用いる言語から異なる。 なので今年は特に創作で僕が仲間たちと用いる表現や言

          公演自粛ノート#1

          OrganWorks「HOMO」忘備録#2

          リハーサル時間 毎日が過ぎます。 無音で限りなくさりげなく。 たまに音付きで去っていってくれれば気付くのにとかね、 感覚を伴ってくれればとか思うもんです。 締め切りとかあるときは特に。 稽古日がいつの間にか毎日しっかりと無くなっていく、酷です。 当たり前ですが、時間は無音で無臭で無形。でも流れる。 詩的な存在で大きい。 大きすぎて意識できない。 小さいものは気になるくせに。 死なない人間には時間の概念が違うでしょうね。 焦るとか、待つ苛立ちとかという感情は死滅していきそうです

          OrganWorks「HOMO」忘備録#2