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プロジェクトX 〜昭和と平成と〜

7時のニュースの後、『新プロジェクトX』放送直前スペシャルを何の気無しに見た。

旧プロジェクトXで人気だった「黒四ダム」や「ロータリーエンジン」の回が紹介され、また昭和回顧かと食傷気味になってしまった。

が、新番組の対象は平成
東京タワーとスカイツリー、デジカメとカメラ付き携帯電話、阪神淡路と東日本の2つの震災における鉄道の復旧、そしてロータリーエンジンと電気自動車……
4月からの放送予定を対になる過去のプロジェクトと並べて紹介され涙腺が緩んでしまった。私はこういう演出に弱い。
と同時にスマホのカメラもEVも当たり前のように身近に馴染んでいることに驚いた。私が物心つきまくってから生まれた物たちだ。

番組中でも言及されたが、「世の中を良くするためのプロジェクト」だけでなく「これが欲しかった!を実現するプロジェクト」が増えてきていると感じた。
カメラ付き携帯の製作者が、「欲しい!」というアイディアをひらめいた瞬間の映像をデジカメで残していたのが印象的だった。

世の中を良くするためのインフラ整備では、東京タワー建設では1人、黒四ダムに至っては171人の殉職者がでている。
そういった過去の事例から様々な安全対策が取られ、スカイツリー建設では死者は0人であったそうだ。
これも平成の方が確実に良くなっている部分。


そして令和。
過去の放送を見た世代アラフォーが先人をなぞるのではなく自分のプロジェクトに取り組んでいる「未来のプロジェクトX」が3つ紹介された。
うまくいかない時も番組みたいに山場なんだと思って、失敗したと挫けることはなかった。私達は失われた30年って思ってないですよ、外国にだって行けるしと語っていたのが印象的だった。
職人・商人の熱い魂はそのままに、でも自分や周囲の人間も大切に。焼き直しではなくリボーンだと。
確かに、得られなかったものもたくさんあるけど、得たものはたくさんあったのかもしれないと感じ始めている。
番組で、どのように紹介されるのか楽しみだ。


一緒に特番を見た中学生は見る気満々。
テレビ大好きで、ちょっと令和の中学生っぽくないかもしれないと思ったりする。

『新プロジェクトX』
第1回「東京スカイツリー 天空の大工事」
4月6日(土)後7:30 〜 午後8:55 NHK総合


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『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか?』フジー東海テレビ
『不適切にもほどがある』TBS
『テレビ報道記者』日テレ
『新プロジェクトX』NHK
なんだか、時代の変化価値観の変化を見直す企画を続けてみている気がする。
私のアンテナがそっち向いてるんだろうなぁ

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