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紅白あれこれ大晦日

松田聖子。聖子ちゃんを知らないこどもの目にはどう映るのかなと気になり、二人に聞いてみます。「さて問題です、デデッ。白いドレスのこの人は『おねえさん』『おばさん』『おばあさん』どれでしょう?」
5歳「おねえさん!」
8歳「簡単!おねえさんでしょ」
満場一致、聖子ちゃんはおねえさんです。選択肢に『少女』も入れておけばよかったな。子供たちが『少女』と答えても、そうそう、そうだよねと私は納得です。

LiSA。『鬼滅の刃』メドレー。子供たちは大声で合唱。今までうろ覚えだったけど、私も字幕を追いかけながら歌いました。ここで、空耳発覚。正しくは「空、睨んでる」でしたが、今まで「空に、ランデブー」と歌っていました。空にランデブー、良い歌詞だなあとおもいながら。完全に刷り込まれ、いまさら覚えなおせないので、私の鬼滅は空にランデブーのままで。

三山ひろし+けん玉ギネス挑戦。この間に家事をパパっと済ませたい、とか失礼なことを考えていましたごめんなさい。家族四人、手に汗握ります。ひとりずつけん玉が成功するたびに「よし!」と叫ぶ我々家族。じりじりテレビに近づいていき、気づくと肩を並べて直立し画面に食い入る四人。

BABYMETAL。「この人は大人?子供?こっちの人は?大人?これは子ども?」興味深々の8歳。きみもステージで輝いてみたい? あのね、BABYMETALメンバーは名前の最後に「METAL」がくっつくらしいよ。加入するなら、たくメタル、みはメタル、いい名だね。そう言ったら、隣にいた夫のツボにはまったらしく、コーヒーを噴いたあと変な笑い方が気管支に障り、あわや喘息の発作を誘発するところでした。

玉置浩二。名前を聞いた途端、夫は、聞いてない聞いてないと慌てふためきました。テレビとソファの間で騒いでる子供たちに、今年最後の「本気のお願い」を発動。「お願い、パパな、このおじさんの歌は静かに聞きたいんだ、ちょっと黙って。喋んなよ?」。腰を低く頼み始めたと思いきや、なぜか語尾だけ威圧的。楽しい大晦日にただ喋んないで座っておくなんて、8歳5歳に出来るはずがありません。田園をBGMにポケモンフィギュアを絨毯の上で行進させ小声で子供たちとあそびました。ポケモンのおかげでなんとか5分我慢できました。歌い手さんってみんな奥歯がきれいで見とれます。玉置さんの奥歯も綺麗。

氷川きよし。台所にいる私に夫が「kiiが出るぞ!」と教えてくれ、いそいそとテレビの前に正座しました。「ママはこの人が好きなの?」と長男。好きな生き方をする人の顔って素敵だなと思ってるの、と答えたら「そうだよね!服3回も着替えたし、空も飛んだし、いいと思うよ!」

そうだよね、好きな服着たらいいし、飛びたかったら飛べばいい。私に言ってる。

わたし。紅白歌合戦も終わり、今年も残すところあと10分。思い立ちトイレを掃除しました。掃除が終わり、真っ暗な洗面所で、なぜかトイレに向かってきをつけ。「一年間ありがとうございました!」夜中にしてはまずまずの大声で「来年もよろしくお願いします!」と頭を下げて、トイレのドアを両手で閉めました。終わりと始まりが同時に来る大晦日は人を少しおかしなテンションにさせるのかも。

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