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現場にいない宿主が遠隔でできるコミュニケーション術

 昨夜、第一回のゲストハウス開業相談会を終えた。各地から繋いでくださった3名に私を足して合計4名でおしゃべり。そのなかで「ゲストとのコミュニケーションツール」が話題となったので、実際のゲストとのやり取りを例に出しながら紹介。
 子育てでなかなか現場に出られない私が事前にまたは遠隔でゲストと密にコミュニケーションを取ることで、現場の負担を減らせられるのではないか…そんな目線で書いてみます。

電話はできるだけ避けたい

 通常固定電話は私(オーナーの飯室)の携帯へ転送している。現場スタッフには電話応対よりも目の前のお客さんに集中してほしいし、子育てでなかなか現場出勤できない私が遠隔でできる仕事は引き受けるため。
 ただ、私も手が離しづらいことがある。子供と公園で遊んでいるとき、八百屋で支払いをしているとき、実家に帰省中の電車内、料理をしているとき、など。電話でのやり取りは証拠が残らないのでリスキーだし、以下に書くような自動送信内容が届けられないのもデメリット。加えて、発信者(この場合、旅行者)に通話料の負担があるだけでなく、固定電話から私の携帯に転送する際の通話料もかかっている。バカにならない金額。だから「ごめんなさい、電話で対応できないので公式サイトに空室出てて、そこから予約できるので…」と伝えることもある。

サイコン・beds24の使える機能

 システムの入れ替えはタイミングが重要だが、コロナ禍、先の予約が白紙になった。不幸中の幸というのか、このタイミングでサイトコントローラー(複数の予約サイトやオンラインプラットフォームの宿泊情報を一元管理し、リアルタイムで同期させるサービス)をねっぱんからbeds24に移行。beds24についてはたくさん発信されているので詳しいところはお譲りするが、OTA(オンライントラベルエージェンシー。楽天、じゃらん、ブッキングドットコム、などの予約サイト)だけでなく、公式サイトにカレンダーを埋め込めば自社予約の在庫も一元化でき、かつ予約者へメールを自動送信できるので助かっている。
 1166bpの場合、3本を自動送信登録している。

  1. 予約完了時(予約内容の即時通知、キャンセル料、キャンセルURLについて)

  2. 宿泊3日前(チェックイン時間・荷物預け・支払い方法の確認、事前に記入できるチェックインフォームURLについて)

  3. チェックアウト1日後(サンキューメール)

ちなみに1本目の自動送信時に、「問い合わせや連絡は電話よりも以下がつながりやすいです」とし
・インスタのDM
・公式LINE
・Google mapのチャット機能
・ブッキングドットコムのメッセージ機能(後述)
を案内している。私とすればチャットならどこにいても携帯でサクッと返せる(内容によっては定型文登録してあったり、コピペで済むものも多い)。

予約すると即時通知でゲストに送信される自動送信メールの一部(日本語版)

飯室的、海外勢とのやり取りの神アプリ

 1166bpはOTAはブッキングドットコムのみ使っていて、海外勢のほとんどがここからの予約。そこで便利なのが、同社の宿泊施設向けアプリのPulse。予約済みのゲストとチャット感覚でメッセージの送受信ができ、定型文も登録しておける。

 私の使い方としては、チェックイン前の荷物預かりがあるかを確認したり、夕食にでたゲストから「●●が臨時休業だったけれど、他におすすめある?」なんて飛んできた質問に他の店舗のURLを添付して返したり、チェックアウトしたゲストに忘れ物の連絡をしたりも。自身が旅行者の立場にたったとき、小さな疑問が蓄積されていくことがストレスだった。疑問がすぐに解決されると、旅は快適になる。言葉の通じない異国での一人旅でも助けてくれる誰かがいるというのは安心につながる。

チェックインの時間にちょっと遅れる、ごめん!という内容。
ゲストにとって使いやすいと小さなことでも連絡くれる → ホストにとってもありがたい

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