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すっかり

日々に追われる、というのは良い言い方で
要は、忘れていたわけです
季節もすっかり秋です

横浜市青葉区ののどかな寺家地区


さて、先日青葉区の寺家ふるさと村にあります
どろんこ保育園まで出張糸繰りに参りました
夏前に1度伺い、今回で2度目の糸繰りです

皆さんが育てた繭を煮て
ひたすら糸を出していきます

糸繰り機を一度回してだいたい1メートル弱の糸が引き出されますが
繭ひとつから出る糸は1000メートルを超えますので時間がかかる作業です

子どもたちは気まぐれに
長期戦なので大人が頑張ります


ぐるぐるとハンドルを回しながら
自然と蚕を飼っている時のあるあるについての話題になりました

何の箱で飼うのがいい、蔟(まぶし/蚕が繭を作る場所)にはこれがいい、蔟に移すタイミング、蚕の可愛さ、萌えポイントなどなど話は尽きません

中でも桑の話は盛り上がりました

蚕は4度脱皮をします
その4度目が終わってから繭を作る直前までの食べる量はそれまでとは桁違いなのです
わたしは朝から晩まで桑のことしか考えられなくなるほどで、冷蔵庫も桑で埋まります

お友達にいただくこともあります

今回ご家族で飼われたお母さんも
「庭の桑の木ではとても足りなくて、毎日どこに採りに行くかばっかり考えていたのでわかります!」と言っていました

ご家族で自転車で桑を採りに行ったそうで
「その時は蚕のために必死だったけれど、あとで思い出したらすごくいい時間だったと思うと思います」と話してくれたことが心に響きました

特別なことでなく、日々の中で

この糸繰りの時間もそんなふうに思い出してくれたら嬉しく思います

#かいこ #糸繰り#蚕糸#出張糸繰り

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