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お出汁の魔力

みなさん、お出汁は好きですか?わたしは好きです
このお話は、出汁を飲むのにハマった女の話。

そう、出汁を、飲んでいます。

思い返せばあれは、そう、うどんの出汁が美味しすぎたあまりに飲むことになったお話…

わたしが最初に出汁にハマりかけたのは、うどんつゆの味。

元々、おつゆを飲み干してしまうほどお出汁が好きだったわたしは、いりこ出汁を飲みたいと思ってしまったのです

なぜだかわからないけれども、おつゆが飲みたい
あの温かいおつゆを飲んでぷはぁと言いたい

いりこ出汁のあのいい香り、鼻に抜ける風味、味わいたい

わたしは早速いりこを買い、半日以上水に浸けて、流れゆく時を過ごした。まだかなまだかな

火にかけ、ぐつぐつと煮立ったいりこさん達はみんないい香りで
ザルに取ってしまうのは別れが名残惜しかったが泣く泣くサヨナラするしかなかったのである。グッバイいりこ

少しの塩と、醤油を垂らした黄金色のおつゆは、とても魅惑的で艶めかしく、わたしの食欲を刺激した


味見してみると、なんという魚の風味、醤油のまろみ、それを引き締める少量の塩…

いりこ出汁の風味はたまらなくわたしを虜にし、三日三晩出汁を飲み続ける宴となったのである


そんなこんなで時は令和、年末の『年越しそば』の話題が近づいてきた

わたしの家では、義父が年越しそばの蕎麦を打ち(種から育てた)
わたしが蕎麦つゆを作る(9人分)というのが定着しており、その年の末も例年通りわたしが蕎麦つゆを作る予定であった

そこでわたしは(余計なことを)ひらめいてしまったのである

本格的な蕎麦つゆが作りたい、と検索した結果

かつおの厚削りを購入することに


さっそく厚削りを手に入れたわたしは、かつおの厚削りのお出汁を作る。いや作ってしまったのだ

これがとても美味しくて、たまらん。幸せ。

蕎麦つゆも無事に作り終え、しばらく厚削りの出汁を飲む生活が続いた…


そう、あの日までは。

ある時、謎の体調不良で食欲もなく、気分が悪く眠れない日があった

夫が「塩昆布茶でも飲んだら」と言うので
調べて作ってみて、飲んでみたらば。

これがうまい

危険だ

昆布の美味しさにも目覚めてしまった気がした

グルタミン酸、アミノ酸の旨味がすごい。

塩昆布をマグカップにひとつまみ入れ、お湯を注ぐだけなのだ

これはまたえらいもんを知ってしまったぞと思って、いた、

あくる日、塩昆布茶を飲もうとしてふと。

(ここにかつお入れたらどうなるかな)


かつおの厚削りをひょいと一枚、マグカップに入れてみた

いつものようにお湯を注ぐ。


これは斬新すぎた

結論から言うと、これは大正解であり、宇宙の味がした
塩昆布+かつお出汁。美味しすぎた

ちなみにかつおの出汁は80℃~100℃前後のお湯で旨味がじわりと出てくるらしい。
サーモスのマグカップにお湯入れて、飲める温度にまでなるくらいには、かつおの旨味じゅわ~なっとる。
とても、、なんていうか、、危険な飲み物、、、

これがとても美味しすぎたので、わたしはコップでお出汁を飲むようになってしまった。

しかも、お湯を入れれば何回も(4~5回は)飲めるのだ

なんなら、お塩と味の素を足せば生き返るんだよ。



気づいた? 1日に3~4杯飲んでるんだよ(泣)





もう、出汁はコップでいいや。


ずぼらを極めた女の末路。今も出汁の入ったコップをお供にforever


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