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《有料、冒頭無料》【ロッテ球団73年考察/(21)「三塁打」73シーズン歴代ベスト10】

(写真 左・球団創設1戦目のトップバッター呉昌征が歴代シーズン三塁打トップ、右・マリーンズ90年代後半~2000年代前半のトップバッター小坂誠が歴代通算三塁打トップ)

(21)「三塁打」の73シーズン考察

 今回は以外と注目度が低い「三塁打」にスポットを当てる。
 73年の歴史を紐解くと、球団創成期に三塁打が多かったことが分かる。これは、守備の技術的なものに加え、球場施設の問題にも起因する。また、個人記録を見ると、俊足巧打の打者の数字が高いように思えるが、強打の主軸打者の名前も並ぶことも分かる。
 まずはチームのシーズン記録から。1950~1960年代の数字が並ぶ。

【チームシーズン三塁打 ベスト10】
◆1位…44三塁打-1- 1957(昭和32)年(120試合)-3- (葛城、榎本、山内、須藤(6))
◆2位…43三塁打-1- 1950(昭和25)年(120試合)-1- (呉(11)、戸倉(9)、河内(5))
◆3位…42三塁打-3- 1956(昭和31)年(154試合)-4- (榎本(8)、葛城、三宅(6))
◆4位…40三塁打-3- 1953(昭和28)年(120試合)-5- (荒川、栗木(6)、別当、山内(4))
◆5位…39三塁打-2- 1960(昭和35)年(133試合)-1- (田宮(9)、榎本(5)、葛城、八田(4))
◆6位…38三塁打-4- 1952(昭和27)年(120試合)-2- (別当(10)、土井垣、西本(5))
◆〃 …38三塁打-5- 1954(昭和29)年(140試合)-3- (ルイス(7)、小森、西本(5))
◆〃 …38三塁打-2- 1955(昭和30)年(142試合)-3- (榎本(7)、島田(6)、ルイス、小森(5))
◆〃 …38三塁打-1- 1974(昭和49)年(130試合)-1- (有藤、得津(5)、弘田、飯塚、千田(4))
◆10位…37三塁打-4- 1959(昭和34)年(136試合)-2- (葛城(7)、山内(6)、八田、矢頭(4))
※シーズン最少…11三塁打 2020(令和2)年(120試合)
※NPB最多…66三塁打 阪急 1955(昭和30)年

 チームのシーズンランキングを見ると、トップの1957(昭和32)年の44三塁打以下、毎日、大毎時代の記録がズラリと並ぶ。唯一ロッテ時代としてランキングに入ったのは、日本一となった1974(昭和49)年の38三塁打が入っただけだった。これは、球団創設期に三塁打が量産されていたことが分かるランキングとなった。

 ただ、個人記録を見ると創設期の記録が多いが、ロッテオリオンズ、マリーンズの選手もランキングに入って来る、面白いランキングとなった。また、創設期は主軸の名前が入っているところも興味深い。

【歴代シーズン三塁打 ベスト10】

◆1位…呉  昌征 11三塁打(パ2位)1950(昭和25)年 ※NPB100傑30位-T
◆〃 …西岡  剛 11三塁打【パ1位】2005(平成17)年 ※NPB100傑30位-T
◆〃 …鈴木 大地 11三塁打【パ1位】2013(平成25)年 ※NPB100傑30位-T
◆4位…別当  薫 10三塁打【パ1位】1952(昭和27)年 ※NPB100傑50位-T
◆〃 …小坂  誠 10三塁打【パ1位】1999(平成11)年 ※NPB100傑50位-T

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