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女性が家事を行う表現に噛みつく摩訶不思議な現象について

こんにちわ。
10011111001010010101110011010101111100001010111100です。
呼び方は任せます。

最近このIKEAのCMが話題になっています。

スウェーデン発祥の家具量販の世界大手で、日本にも着実に量販店が進出しています。このCMでは、組み立てが簡単で、トレーとしてでも使える「グラドム」の広告宣伝動画です。12月7日に公開されています。

女性蔑視と批判?

ところがこのCMは「女性蔑視」「男尊女卑」と非難されているようです。

いろいろな意見はあるかと思いますが、この炎上の様子を見ると、個人的には「神経質」のように思えてきます。トレイを運んでいる女性が、嫌そうに運んでいるようでもないですね。

「男が女を召使いのように使っている」「女性が跪いて給仕している」というように捉える人はいますが、それは誰から見てもそう思うのかと言うと疑問に思いますし、一個人の主観ではないかと思われます。

「お菓子をお土産に持ってきたから、分けてあげよう」と思ったのかもしれませんね。女性が「やらされている」のを露骨に出すものではなく、ポジティブな気持ちで配膳しているかもしれないと考えると、この映像からは「女性蔑視」と決めつけるのは難しいのではないでしょうか?

遠巻きでCMを見ているだけの我々では判断はしかねますので、やはり実際にこのCMで登場している人達に聞いてみるしかありません。

私も同じような考えで、CMを見て「奴隷扱い」と決めつけるのは抵抗がありますね。男性が運ぶにしても、女性が運ぶにしても、やはり当事者同士が満足をされているのが大切であり、そこに「奴隷扱い」と呼ぶのは、価値観を踏みにじる行為だと、私も認識しています。

それに、動画を見た私には「幸せそうな家庭」だと感じましたが…。

男性が家事をするCMは増えている

最近では男性が家事を行うCMも増えてきています。

どういう意図を持っているのか分かりませんが、女性が家事をする表現にしてしまうと、クレームが入りがちなことを考慮に入れているのかもしれませんね。

ただ、男性が家事をする表現にしても「女が男を召使いにしている」「男性が跪いて給仕している」などという批判が殺到することはありません。

男性が配膳を行う描写にしても、女性が男性を「召使いにしている」「給仕している」ということも十分に考えられますが、なぜかそういった批判が同じ人からされることはほとんどないでしょう。

「男が女を召使いにしている」のがダメ
「女が男を召使いにしている」ことがOKなんでしょうか?

配膳や家事を行う表現は全面NGに

今の世界は「ジェンダー平等」が求められる世の中になっています。私個人としても、男女平等は歓迎されることであり、ジェンダー間で発生する理不尽な出来事は解消されるべきだと考えています。

しかし、現在、男性が家事を行うCMが増えている状況になってくると、今回のIKEAのCMのように「女性に配膳させるな」といった批判は、「男女平等」の理屈には合っていません。

男性が家事を行うCMがあれば、
女性も家事を行うCMがある。
どちらもあってこそ男女平等。

私はそのように考えます。

しかし、今回のように「女性に配膳させるな」といったような批判が発生すると、男性だけはCMで配膳させている状況では、さすがに「男女平等」の理屈に合わないので、やはり「男女ともに家事をする表現はなくす」方向に進まざるを得なくなるでしょう。

コンテキストをしっかり読もう

ちょうど1年前にあった、ファミリーマートの「お母さん食堂」の改名を要望する署名活動が発生していたように、最近では女性が家事を行う表現に対して、シビアな反応が見られます。

批判派からは「性的役割分担を助長する」と呼ばれていますね。若年層にとっては「お母さん」の持つ温かいイメージを取り、お母さんにとっては「忙しい時でもお母さんの役割を果たしてくれる味方」というようにも捉えることができます。

ただ、ファミリーマートのみならず、他の広告にしても、おそらく「性的役割分担を助長する」目的でそのようなCMを作っているわけではないでしょう。

自分の思い込みで決めつけるのではなくて、しっかりコンテキストを読み取った上で考えるのが良いかと思っていますが、人間は割と「字面や絵面だけで断定しがち」なので、なかなか悩ましいところですね。

なんたって「字面だけで断定する人」には配慮が難しいですからね。

家事をネガティブに考えすぎでは?

最後に気になっていることがあるので、それで締めたいと思います。

家事をネガティブに考えすぎでは?

これは文字通りですが、女性が家事を行う表現に批判的な方々は、家事自体を「やらされているもの」という感じで、ネガティブに考えすぎているように感じられます。

自分の場合は、特に料理が好きなので、興味が湧いたら、図書館で料理本を借りたり、Youtubeでレシピ動画を見たりしながら、自分であらゆる料理にチャレンジしています。同時にそれらのレシピを提供してくださる料理本の著者、Youtubeの発信者にはリスペクトをしています。

料理関係の情報発信者を見ていると、とても楽しそうに料理をしていて、私も同じような気持ちでいます。やはり料理というものは「楽しくやるもの」というのが根底にあってこそだと感じさせられます。

「たかが家事」と思われるかもしれませんが、こういった料理研究家やYoutubeの発信者は、自分達の料理からマネタイズをしている方々ですね。

現代では料理本のみならず、YoutubeやTikTokを通しての動画での発信や、料理教室を行ったり、シェアキッチンなどで自らの料理の腕を披露する主婦の方々がいるように、やはり「家事からもマネタイズ」ができる世の中になってきていますね。

女性が家事をする表現に批判的な方々を見ていると、「何気ない家事から自分達を売り込んでいけることに気づいていないのかな?」と思わされます。


図書館や書店へ行って、料理本のコーナーへ足を運ぶことが多いですが、著者は女性が非常に多いです。中には主婦としての活動が発展して、料理本を出すまでになった方々もちらほら見られます。

これは料理のみならず、裁縫や整理整頓、掃除などでも、自ら発信している主婦の方々がいるのは、図書館での本を眺めていると、やはり多くいるものだと感じます。

「やらされるもの」と認識される家事でも、上手にやっている方々は、お金にも変えられるものであり、自らの可能性を広げられるものには違いありません。要は考えようですね。

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