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ヴィーガンは攻撃をやめて、新しい価値を提供する活動をしよう

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ヴィーガンがサイゼリヤにクレーム

サイゼリヤで美味しそうに食べている女性のイラストが大きな話題になっていますが、とあるヴィーガンがサイゼリヤに対してクレームを入れていることが話題になっていました。

ヴィーガンでフェミニストを自称するアカウントが「サイゼリヤにはヴィーガンメニューがない」と言っていましたが、それは大きな誤りであることは、少し検索すれば分かるでしょう。

いろいろ検索してみたら、「野菜ときのこのピザ」「マルゲリータピザ」「ミニフィセル」「ペペロンチーノ」など充実しており、むしろ「サイゼリヤこそヴィーガン・ベジタリアンにおすすめできるレストラン」と言えるでしょう。

容易に検索すれば「デマ」であることは明確ですね。ただこのアカウントに関しては「釣り」と指摘されているので、一種の愉快犯になっているのではないかと感じられます。

日本の外食はヴィーガンに優しいと言えるか?

ただ、日本の外食産業がヴィーガンに優しいものかと言うと、それは少し懐疑的かなと思われます。日本には精進料理の文化があり、菜食文化に関してはハードルは低くなく、むしろ料理も充実していますが、外食のくくりで考えると、安心して食べられる環境とも言い難いですね。

ヴィーガンとは、肉や魚の他に、動物性の食品である卵やチーズを一切使わない食生活を意味しますが、日本の外食産業は動物性の油を使っているものも多く、どこへ行っても安心して食べられるかというと、少し引っかかる面はあるかと感じられます。

西欧諸国では実際に「ヴィーガン専門」のレストランも存在しており、安心して食べられる場所はありますが、日本では「ヴィーガン専門」と謳っている店は珍しいものと言えるでしょう。

ただ、日本でヴィーガン専門店が増えないのは、シンプルに考えると「ビジネスにならない」「日本では定着していない」と考えられるでしょう。ヴィーガンが売れることがわかれば、自然と広がってくるものです。

では、ヴィーガンはどうやったら広がるのか考えてみましょう。

激しく抗議しても効果はない

ただ、日本におけるヴィーガンについては、肉フェスの入り口で抗議活動をしたり、祭りの前でデモを行っている人達がいて、過激な人達が悪目立ちしていることもあり、悪印象を抱く人も数少なくありません。

これは、ただ反感を買われるだけでしょう。動物愛護を訴える人にはよく見られがちですが「動物は食べ物じゃない」「動物が可哀想」とヒステリックに叫んでいるだけでは、むしろ好奇の目で見られるのは容易に考えられることです。

「動物はかわいそう」「動物は食べ物ではない」というように訴えかけたとしても、肉食を否定しているだけであって、肉食に変わる食生活を提案しているとは言えません。結局は「動物を殺さない自分はかっこいい」「動物を愛する自分はえらい」という魂胆が透けて見えるように感じられるものです。

これでは「ジェンダークレーマー」ならぬ「ヴィーガンクレーマー」になってしまいます。建設性のかけらもありません。

「攻撃型」ではなく「価値提供型」になろう

少し面白い記事を見つけました。

イングランド4部リーグのサッカーチームの「フォレストグリーンローヴァーズFC」が、クラブのコンセプトとして「ヴィーガン」を掲げています。

このクラブに所属している選手やスタッフはもちろんのこと、スタジアムでの飲食も肉は一切提供しておらず、全てがヴィーガンメニューを提供されています。このクラブではサポーターからは反対の声はあったようですが、会長が「2週間に1度だけでもヴィーガンになってみませんか?」の一言で、サポーターを上手く説得させられたようです。

「2週間に1度だけヴィーガンになる」というのは良いですね。フォレストグリーンローヴァーズのホームスタジアムは5000人収容ですが、この試合で全員がヴィーガンになれば、その分だけの肉は使われなくなります。

スタジアムに数千単位の観客が1度だけヴィーガンになる方が、1人が2週間ヴィーガン生活を続けるよりは効果的であることは一目瞭然でしょう。

最初はスタジアムの飲食のために、ヴィーガンメニューが開発されたそうですが、現在ではスタジアムだけではなく新規事業として、ヴィーガン食品の販売に手を広げたり、学校の給食で提供したりと、幅広く展開されています。

要は美味しくて価値の高いものを提供し、「2週間に1度だけでも」というように、一時的でも気軽にヴィーガンになれる方が、結果的にヴィーガンを広めていけることは、ヒステリックに叫ぶよりは、理解者を増やすことに繋がります。

「肉フェス」の入り口で抗議活動をしているよりは、自ら「ヴィーガンフェスティバル」など開催していって、ただ純粋に美味しいものを開発して食べてもらう方が良いでしょう。

日本でのヴィーガンの正しい広め方を提唱する

イングランドの成功例は、日本にも十分に応用することはできるでしょう。むしろ精進料理が根付いている日本では、ヴィーガンに上手くいかせるものはたくさんあり、「日本ならではのヴィーガン」など十分に開発することができるでしょう。

それにベジタリアンが人口の4割を占めると言われるインドの食文化や、トルコやギリシャや中東諸国などで根付いているフムス(ひよこ豆のディップ)をはじめに、クルミ、ナス、トマトなど使ったディップが揃った前菜なども、十分に取り入れることもできるでしょう。

肉や魚を使えないという制約がヴィーガンにはありますが、世界はヴィーガンに多くの知恵を授けるほどの食文化が揃っているのです。料理はクリエイティブなものですが、ヴィーガンのみなさんもクリエイティブになり、楽しみながらヴィーガンメニューを開発していくのが良いと思います。

「豆腐食べよう」「精進料理がある日本はヴィーガン先進国」「畑の肉は美味しいよ」「肉類・魚介を使わない出汁はいろいろあるよ」と、単純に美味しいものを紹介していく方が、むしろヴィーガンに興味を持つ人が増えてくるのではないでしょうか?

それで十分に美味しいものができるのであれば、日本の外食チェーンでもヴィーガンのメニューを充実させていくことは考えられます。そして、ヴィーガンのチェーン店ができる未来もあるかもしれません。

やはり誰かを否定するのではなく、自ら価値を創出していくことこそ、ヴィーガンにとって大切ではないでしょうか?

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