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多久潤一朗という稀有なフルート吹きについて。

今夜!

多久潤一朗のシランクスがTVで聴けます!

コロナ前のコンサートでねだって吹いてもらったシランクスがTVで聴けちゃう!あの日たった数十人の観客の為のコンサートで吹いてもらえたのは贅沢だったけど、彼のあの演奏は本来なら全日本、全世界に届くべきだったからTVで今夜誰もが聞けるなんて、とても嬉しい。

彼のシランクスは映像がみえるのです!

今夜!21時にEテレです!

https://x.com/nhk_classical/status/1722592376038781163?s=46&t=bJHTbqG1i-aaoNw9NZ23ZA

コロナ禍に竹輪を吹いて有名になった多久さんですが、本来は竹輪がなくとも、特殊奏法がなくとも、鼻で吹いたりしなくとも、王道の曲を普通に(?)吹いても、彼は特別で素晴らしいのです。

当時のシランクスの話の彼のブログ見つけたので晒します。

https://ameblo.jp/magnumtrio/entry-12443485588.html

どうぞアイデンティティをキワモノに求めず、常識を薙ぎ倒しながら、正攻法を捨てないまま、巨匠へ進化していただきたいのがファンとしての私の想いです。

黒人には生まれなかったけど100m10秒を切るアスリートになりたいと話す若くて身の程知らずで夢をみる私たちに「ねえ、10秒切れる人間は既に何人もいるんだから僕はポール牧みたいに100m走るうちに何回指パッチンを出来るかで人を楽しませたいよ」
あの時は「でも目指してみなきゃ分からないし、10秒切るのを目指さなきゃ14秒にすら到達できないよ!」なんて反論して。

まあ、何が言いたいかというと、私は彼は何回指パッチンが出来るかで興味ない人の興味が惹けるし、その気になれば10秒くらいで走れるのだから、その正統な10秒切ることができる己のポテンシャルを切り捨てないで欲しいってことです。

そもそも彼にはパリからボロボロになって一時だけ東京に帰ってきた14年前(え、そんなに昔?)に、本当に助けられました。
歌わなくなった私に、生春巻きを食べながら言った。

「君は好きに歌ったらいい、僕が笛吹いて手伝ってあげる」

そんな彼に助けられて、もう一度パリに戻ったのも今は昔だし、コロナ前に「こーゆーのやりたーい」って言いっぱなし、やりっぱなしコンサートなのに、毎回助けてくれて、転機のたびにお世話になっている気がします。でも稀有な一流の皆さまにお神輿を担いでいただくのも、私、1人で【Appear】を始めてやっと独り立ちできたかもしれません。

面倒見の良い多久さんは皆のお兄ちゃん!
めっちゃ性格悪くても魅力的な演奏家もいますが、最終的には人柄が演奏に出るんでしょうね。

あたたかみのある、おかしみのある、人類愛に満ちたフルートの音色を是非、是非ぜひ!

ハープと世界を周り、歌い続けます。いつかお会いできますように!