見出し画像

NLDS 第2戦

ATL 5-4 PHI

第2戦はもう負けられないブレーブスが激しい試合を制して劇的な勝利を収めた。

ブレーブスはフリード、フィリーズはウィーラーと両チームのエースが先発。

フリードは初回、1アウトから2番ターナーにセンター前に運ばれる。やや右中間寄りなのを見てターナーは快足を飛ばし2塁へ。
いきなりチャンスを迎えたフィリーズは、3番ボームが初球をセンターに運びあっさり先制に成功。初戦を取った勢いそのままの、電光石火の先制劇だった。さらに2アウトからリアルミュート、カステラノスの連打で満塁のピンチを迎えたが、ここはフリードが踏ん張った。ズルズルといかないのがエースたる所以。30球を要したがこの踏ん張りは大きかった。

1回裏、反撃したいブレーブスは先発ウィーラーに対して三者連続三振。2回もオルソンの敵失策による出塁以降三者連続三振。低い腕のアングルから、ストレートは高めに、変化球は低めに。シンプルだが徹底された投球術が冴え渡っていた。

3回表、1アウトランナー1塁。5番リアルミュートにフリードが投じたスライダーはど真ん中に入った。強烈な打球は右中間スタンドへ。0-3。ブレーブスにとって、フリードにとって、重い追加点になってしまった。


5回からはイェーツがマウンドへ。フリードは4回95球3失点でマウンドを譲った。今日のフィリーズ打線のフリード対策は万全だったと思う。カーブやスライダー、チェンジアップなどのストライクからボールになる変化球は絶対に振らず、甘く来た球を確実にコンタクトする。それをしっかりと実行できるのがフィリーズの強さ。際どい変化球を尽く見逃され、フリードの球数は嵩んだ。

そのイェーツのピッチング。流れを変えて欲しいところ。だが7番ストットの3球目にカステラノスが盗塁。これをキャッチャーのダーノーが暴投して一気に3塁進塁を許してしまう。イェーツの低めのフォークを捕り、座ったまま送球してしまったのが暴投に繋がった。ストットはきっちりとセンターに打ち上げ、犠牲フライ。0-4。大きすぎる1点が入ってしまった。第1戦でもミスからの失点が痛かったし、こういう形での失点は勿体ない。

ウィーラーの快投は続く。5回まで8奪三振、ノーヒット。準完全試合を継続したまま、試合は後半戦に突入していく。

6回裏、わずか3球でツーアウトまでこぎつけたウィーラーはアクーニャに対してフォアボール。今日初めての四死球で久々のランナーを出すと続くアルビーズの初球。苦しめられてきた高めのストレートを引っ張って打球はライト前へ。チーム初ヒット。ここでショートのターナーがライトからの返球を弾いてしまう。3塁に進んでいたアクーニャは一気にホームへ。1-4。ブレーブス、NLDS15イニング目にして初めての得点となった。

7回表をジョンソンがきっちり抑えると、その裏、1アウトランナー1塁から6番ダーノー。甘く入ってきたスライダーを弾丸ライナーでレフトスタンドへ。3-4。粘り強く変化球を低めに集めてきたウィーラーだが、ここにきてようやくスライダーが甘く入った。数少ない失投を仕留めたダーノーはさすが。ウィーラーはここでアルバラードに交代となった。

8回表、代わったミンターが今日初めてフィリーズを三者凡退で抑える。するとその裏、2アウト、ランナー3塁。バッターは3番、ライリー。追い込まれてからの6球目、スライダーをすくい上げた。鳴り響くトマホークチョップを背にして、確信の一撃。逆転ツーランホームラン。ライリーは1塁を回って、高く人差し指を突き上げた。

これで5-4。フィリーズは1アウトを取ったところでのアルバラードからホフマンへの交代が完全に裏目に出てしまった。

9回表。ブレーブスはミンターを続投。おそらく守護神イグレシアスの先頭打者ハーパーとの相性(直近の試合の9月12日の被弾、13日にもヒット)を考慮してのことだと思う。だがミンターはそのハーパーにフォアボールを与えて降板。ここでイグレシアスが登板した。さすがはフィリーズ、楽に終わらせてくれない。

1アウト後、6番カステラノスの打球はセンター後方へ。あわやホームランという打球を、ハリスが掴み捕った。飛び出していた1塁ランナーのハーパー。中継が乱れたもののバックアップに入ったライリーからの1塁転送でアウト。土壇場でのダブルプレー。ブレーブスが勝利を収めた。

フリードが早々と降板して、4点ビハインド、打線は6回途中までノーノーを許す苦しい展開。それでも、全員で勝ち切った。この1勝は大きい。
次戦からは舞台を敵地シチズンズ・バンク・パークに移しての戦い。熱狂的なフィリーズファンによる超アウェイの雰囲気が予想されるが、絶対に勝ちたい。

ブレーブスの次戦の先発はまだ発表されていない。おそらくエルダーとAJスミスショーバーの2人で継投して…という流れになるのではないかと予想している。
投手陣も良いけれどブレーブスはやっぱり打撃のチーム。さらなる奮起に期待したい。

https://x.com/bravesonbally?s=21&t=DUNP5XFMInZDz16FBl-XLwの投稿より。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?