原文はこちら: https://medium.com/osadc/uplifting-current-healthy-food-standards-with-blockchain-is-a-proven-solution-fcc28c652ad9

世界では毎年 400,000 人の人々が亡くなっています。そして世界の 10 人に 1 人が汚染された食材が原因で病気になっています。サプライチェーン上で起こる問題は時として人々に病をもたらし、売上を低下させ、廃棄物の量を増やすことになります。こうした問題で小売業は年間約 5000億ドルを失っています。ブロックチェーン技術はサプライチェーン上の様々な課題を、信頼でき透明性が高い方法で解決できるために、非常によい選択肢だと話す小売業が数多くあります。人々は自分が何を食べているかわからない状態は好ましくないと考えています。メーカーや食料品店は純粋に人々のニーズに順応していくことしかできず、ブロックチェーンを導入しようとしている人達はまさになすべきことをやっていると言えます。

提携するブロックチェーンのプロジェクトを選定する際に、企業はホワイトペーパーを読むだけではなく、ICO でどれだけ多くの資金を調達できたかを考慮に入れます。OSA DC は、40億ドルを調達することに成功したため、そういった企業にとって注目に値するのではないでしょうか。それに加えて、OSA DC は小売業にとって全く新しいというものではなく、既に数多くの世界的大企業と提携をしてサービスの提供を行っており、ロレアル、マーズ、エフェス、ペプシコ、ダノン、コカ・コーラ、メトロが加わっています。OSA DC の提供するプラットフォームは消費者にとっては新しいサービスであり、小売業やメーカーにとっては、消費者の声やニーズを直接吸収することのできる非常に効果的な手段となります。

OSA DC のプラットフォームは、ブロックチェーン技術を駆使し、最先端の AI 技術を利用することによって、特別な顧客体験を創出します。消費者は、AI 技術を利用したパーソナルショッピングアシスタントを利用してプラットフォームを利用することができ、世界中の製品カタログデータから最適な商品のレコメンドを提案してもらうことができます。企業とって AI 利用することによって、数多くの消費者データを処理し可視化、分析レポートを生成し、最新の市場環境に対してビジネス戦略を適応させるのに役立たせることができます。すべての活動においてプロダクト・ライフサイクルと透明性を管理することで、旧態依然とした競合他社に先んじて会社の生産性と信頼性を向上させることができます。

現在の OSA のクライアントは、目に見える結果とビジネス戦略実行の効率性を高めることに成功しているため、OSA DC のプラットフォームに参画していたことを後悔していないようです。

「私達は OSA HP のパイロットプログラムに参加して 1 年以上が経ちます。そしてもたらされる結果に非常に満足しています。画像認識技術などを組み合わせて利用することで、小売業店舗から吸い上げられ、オンラインで蓄積される情報は、私達に非常に大きな価値をもたらせてくれます。」
Alexey Okhlopkov
Sales Operations Manager at Mars

「私達は OSA のプロダクトを導入するパイロットプロジェクトを立ち上げました。現在は非常に満足しています。導入当初の実証実験では、サービスの効果をすぐ実感することができました。またチェーン店やサプライヤーが新たにサービスの利用を開始すれば、自ずとプラットフォームの効率性が実証されることになるだろうと確信しました。」
Sergey Tsigichka
Customer Service Development Manager at Danone

もちろん、健康志向の消費者達の満足のできるサービスを提供するために企業努力を重ねて背成功している企業もあります。

例えば、ネスレは AI 技術と DNA 検査を利用してパーソナライズされた独自のダイエットソリューションの開発に取り組んでいます。また「ネスレ・ウェルネス・アンバサダー」プログラムを立ち上げて健康的な栄養を含んだサプリを広めるためにインスタグラムを活用した施策を行っています。当該プロジェクトは日本で開始され、100,000 人のユーザーが LINE アプリを通して食事の写真をアップロードし、必要な栄養素のレコメンデーションと個別最適化されたサプリを受け取り、ビタミンカプセルを金額換算すると年間 600 ドルに相当しました。

2016 年には、マーズが Global Health and Wellbeing Ambition を表明しました。この取組みは、意識的に健康によい食材を選択することを推奨して、家族で一緒に料理を作り食事を楽しんでもらう目的があります。本プログラムは 5 年間も継続して行われて

製品素材の改善、製品の包括的な栄養素情報の提供、友人や家族と健康的な食事を作りシェアすること、製品を新しい場所でお手頃な価格で提供する機会を作ること、Mars Food Associates に食事に関する教育や料理施設、健康的な食材を提供することによって健康的で安心できる生活を保証すること、に重きを置いて活動してきました。

ダノンも現在の健康的な食品を求めるトレンドに沿った活動を行っています。”One Planet. One Health” というコピーが会社のロゴに表示されるようになったのは 2017 年です。同年、ダノンは米国のオーガニック野菜メーカーである WhiteWave を 125 億ドルで買収しました。これにより米国に拠点を持つ世界最大のオーガニック食品のメーカーとなり、年間 60 億ドルもの売上を生み出しています。WhiteWave はWhiteWave はヨーロッパと中国で需要が増大し続けているより高品質な日用品とベビー食品の供給に貢献することでしょう。

ペプシコやコカ・コーラのような他の会社は、自社の代表的なブランドの飲料水の原材料をより品質が高いものへと変更しており、ペプシコのトロピカーナのように、健康を意識したユーザ向けの新しい製品ラインナップを準備して、幅広い商品を提供しています。

しかし、既存のビジネスを健康的な食事を提供する方向へと転換してはいるものの、各製品の安全性と品質を十分なレベルにまで引き上げて担保することは難しいのです。そしてこれは、大量の食品廃棄や、過剰在庫、製品製造サイクルにおける透明性の欠如、といった問題を解決して、関わるステークホルダーに対してより大きな責任を持ってもらうことによってのみ、理想的な食事を提供することができるようになるのです。驚くことではありませんが、現在の状況に苦労を解決できるソリューションを探している食材の生産者にとおって、現代のテクノロジーは救済となります。ヘルスケア、金融、ギャンブル、不動産といったあらゆる業界の「産業のブロックチェーン化」が次々と起こる中、次の疑問が生じます。たったひとつのテクノロジーが異業種い業界の課題を同じ方法で解決できるのだろうか？現在のブロックチェーンプロジェクトの様子を見るとその答えはイエスと言うことができるようです。

このテクノロジーは結合されたブロックの記録で構成され、単一のサーバー上ではなく膨大な量のコンピュータ上に保存され、不正や悪質なハッカーからの攻撃からデータを守る強固なセキュリティと単一のコンピュータにのみデータを保存し何かあったときバックアップをとること、という同時に 2 つの目的を果たすことができる技術です。さらに、変更不可能な特徴によって腐敗の可能性をゼロにして製品のライフサイクルのすべてのステージに透明性を担保することが可能になります。このシステムの上では、不正・間違いや低品質の素材を使った製品は、システム参加者すべての同意がなければ世の中に送り出さされないような仕組みになっています。